視聴率だけでなく、OTTでも強い影響力を持つ韓国ドラマ

それは韓国で放映中のJTBCの土日ドラマ『君は天国でも美しい』(脚本イ・ナムギュ、キム・スジン、演出キム・ソクユン)である。
今月20日に韓国で放映された内容では、イ・ヘスク(キム・ヘジャ扮)とコ・ナクジュン(ソン・ソクグ扮)の二度目の結婚生活が天国で始まった。イ・ヨンエ(イ・ジョンウン扮)が現実世界で社長を探しに姿を消した中、天国ハウスには女優ハン・ジミンが演じる正体不明の女性が現れ、「ナクジュンさん」と呼びかけ緊張感を高めた。この日の第2話放送は韓国で全国6.1%、首都圏7.2%(ニールセン・コリアの調べ、有料世帯基準)の視聴率を記録し、非地上波メディアの視聴率1位となった。
イ・ヘスクは若返った夫の姿に戸惑いを感じた。自分だけが高齢者の姿で天国に来たことに違和感を覚え、生前の記憶を失った夫の態度も受け入れるぉとができなかった。しかし、健康な姿で走る夫を見て、抑えていた感情が溢れ出した。結局、彼女は独り言のように「むしろ地獄の方がましだったわ、この馬鹿野郎!」と叫び、憤りをぶちまけた。
天国に到着して2日目、新入居者向けのオリエンテーションが開かれた。天国支援センター長(チョン・ホジン扮)の説明を聞いたイ・ヘスクは不安に襲われた。生前に様々な悪事を働いた自分がなぜ天国に来られたのか疑問に思い、天国でも過ちを犯せば地獄行きになるという話に恐怖を感じた。さらに、誰かの怪しげな視線が続き、緊張感が高まった。
コ・ナクジュンは、イ・ヘスクがなぜ現在の姿で天国に来たのか、なぜ自分との再会に感動しなかったのかをようやく理解した。彼は妻のために年齢を変えようとしたが、天国では相手の外見を変えることは不可能だった。コ・ナクジュンを若くも老けさせることもできないという設定が明らかになった。
帰宅の途中、コ・ナクジュンは「どうして俺は自分のことばかり考えているんだろう。生きていても死んでいても」と話し、生前の妻の苦労を無視していた自分を振り返った。これに対し、イ・ヘスクは「大変だったね。あなたも、私も」と言いながら彼の心を慰めた。

しかし、平和は長続きしなかった。天国ハウスの前には見知らぬ女性が立っていた。彼女は「ナクジュンさんのことだけを考えてここまで来ました」と言い、コ・ナクジュンに抱きついた。これを目にしたイ・ヘスクは怒りを抑えきれず、女性の髪を掴んで乱闘となった。二人の争いは天国というより地獄を連想させるものだった。
謎の女性が誰で、コ・ナクジュンとどのような関係だったのかはまだ明らかにされていない。第2話の終盤では、現世の状況も描かれた。イ・ヘスクの死を受け入れられないイ・ヨンエが「社長に会いに行きます。今すぐ行きます」と話して席を立った後に起こった出来事の真相が、予告なしに挿入された。
天国では新たな人物も次々と登場した。生前に飼い主より先に亡くなったペットたちが人間の姿で天国で暮らし、飼い主と再会すると元の姿に戻るという設定が注目を集めた。ジャジャン(シン・ミンジェ扮)、チャンポン(キム・チュンギル扮)、マンドゥ(ユ・ヒョンス扮)といった保護犬のキャラクターも紹介され、その背景に関する興味が高まった。

一方、イ・ヘスクを見つめていた存在が、ペットの猫ソニャ(チェ・ヒジン扮)だったことも明らかになった。人間と動物、生と死、人間と非人間の境界が曖昧な天国の設定は、作品の想像力を広げた。
第2話の放映直後、オンラインコミュニティやSNSには視聴者の反応が殺到した。「本当に放映開始の10分で涙が止まらなくなった」、「これを見て自分の家族に電話した」、「死後の再会という設定が素晴らしい」、「最後のシーンを見て鳥肌が立った」、「犬が虹の橋を渡り、飼い主を待って駆け寄るという話に涙が出た」などのコメントが瞬く間に広まった。
特に女優キム・ヘジャと俳優ソン・ソクグの演技に対する高評価が相次いだ。
「キム・ヘジャの表情一つで胸が詰まる」、「ソン・ソクグの若い頃の演技が非常に説得力がある」、「お互いを理解し合うとの展開は、最初は面白く感じたが、次第に感動的になった」などの反応が多く見られた。
韓国テレビ局JTBCのドラマ『君は天国でも美しい』は韓国で毎週土曜日の夜10時40分、日曜日の夜10時30分に放映される。
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