tvNで放送中のドラマ『初、恋のために』が、わずか3話で自己最高視聴率を更新し、大きな話題となっている。初回から堅実なストーリーテリングと俳優たちの迫真の演技が視聴者の心をしっかりと掴み、着実に視聴率が上昇しているという。

4日に初放送された本作は、現場所長としての経験を持つ強靭なシングルマザーと、医学部を辞めた娘の成長物語を描く癒やしドラマで、人生の第2幕を迎えた登場人物たちが葛藤や傷を乗り越え、本物の愛と幸福を追求する姿を繊細に描いている。
12日の視聴率調査会社ニールセンコリアのデータでは、前日の第3話が全国平均視聴率3.6%、最高視聴率4.4%を記録。首都圏では平均3.7%、最高4.5%をマークし、ケーブルと総合テレビを合わせた同時間帯で1位の座を守った。初回の第1~2話は3.5%であったが、自己最高視聴率を更新している。

この日の放送では、母イ・ジアン(ヨム・ジョンア)と娘イ・ヒョリ(チェ・ユンジ)が深い感情の衝突を経て和解するシーンが描かれた。新生活を迎えようとするチョンヘ村で、ジアンは建築設計士リュ・ジョンソク(パク・ヘジュン)に家の設計を依頼し、積極的な口説きを展開する。最初はきっぱり断っていたジョンソクも、「生きようと、私はヒョリと楽しく暮らしたい」とジアンの心のこもった言葉に心を動かされた。
特に、ヒョリが急性扁桃炎で入院した後、母娘が率直に語り合うシーンは視聴者の涙を誘う。幼少期に自分を見捨てた母への傷を吐露するジアンに対し、ヒョリは「なぜ母が嫌いなのか知ってる?平気なふりをするのが嫌だった。母がそうするから、私も仕方なく同じことをして、とても辛かった」と自らの心情を語る。
これに対し、ジアンは「あなたと後悔するようなことはしたくない。お母さんのそばにいてくれるよね?」と懇願し、真心を伝える。放送終盤では「人生の重みに耐えるため、歯を食いしばってもがき続けてきた。倒れてしまえば二度と立ち上がれないと思っていた。しかし、今分かった。時には完全に崩れる覚悟がなければ、再び立ち上がることはできない」とのナレーションが深い余韻を残す。

また、ヒョリとリュ・ボヒョン(キム・ミンギュ)の青春ロマンスも一層深まっている。サーフィンに挑戦するヒョリは「自分の思い通りにならないことがこんなに楽しいとは知らなかった」と語り、「まさにスリル満点。今日、私は波ではなく不可能の上に立っている」と笑顔で語る。ジアンの親友キム・ソンヨン(キム・ソンヨン)は、突然のジアンの決意に対し「もう泣かない。泣く時間があるなら何かする」と全面的な支持を示す。
俳優陣「現場の雰囲気は最高、シナジーが溢れている」
本作の人気は、主演俳優たちの隙のない演技力と現場での完璧なハーモニーにある。ジアン役のヨム・ジョンアは「シングルマザー役に深く共感し、役柄に没入するため多大な努力をしている」と語り、「明るい現場と協力し合う雰囲気が強いシナジーを生んでいる」と述べた。
初恋のジョンソク役のパク・ヘジュンも「監督との初仕事ながら、とても愉快だ」と語り、「良い俳優たちとのシナジーで、十分に楽しさが伝わる作品になる」と自信を示した。

助演俳優たちも、現場の独特な雰囲気を最高と評価している。キム・ソンヨンとユン・テオ役のヤン・ギョンウォンは「初対面にもかかわらず、家族のような親しみを感じる」と述べ、作品自体の温かみや共感が視聴者に伝わると期待している。
特に、「初恋ビジュアル」で注目されるキム・ミンギュは、監督の前作『海街チャチャチャ』のファンとして情熱をもってオーディションに臨んだと明かし、話題となっている。劇中ではヒョリに大きなときめきを与え、視聴者から熱い反応を引き出している。
人気の秘訣は「 現実の共感と癒やしのメッセージ」
『初、恋のために』が最初から安定した視聴率と話題性を確保できたのは、現実的な題材と共感を呼ぶストーリーによるものだ。平凡な母娘の日常や、不測の不幸に直面しながらも成長する姿が、多くの視聴者の心を捉えている。
特に、ヨム・ジョンアとチェ・ユンジが見せる母娘の繊細な感情表現と涙のシーンは、SNSやオンラインコミュニティで大きく話題となっている。彼女たちのシーンは「最高の名シーン」として称される。
ベテラン俳優のヨム・ジョンア、パク・ヘジュンと、新人のチェ・ユンジ、キム・ミンギュが織りなす完成度の高い演技は、本作の大きな見どころだ。リアルな感情表現と自然なセリフで、視聴者の没入感をさらに高めている。
家族、初恋、そして人生の第2幕というテーマを通じ、愉快さと深い余韻を同時に感じさせる本作は、「現代人の癒し剤」として評価されている。日々の疲れた心に、温かい慰めと希望を届けている。
現在まで高い完成度と視聴率上昇を示した本作は、今後の話題性とさらなる視聴率向上に期待が集まっている。
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