公開前にもかかわらず、前売り率が50%を超える異例の映画が登場した。

その作品は『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』である。
映画館入場券統合電算網(KOFIC)の集計によると、11日午後2時時点で同作の前売り率は51%、予約観客数は29万人を突破した。
この勢いが続けば、今年公開予定作の中で最高の前売り記録を樹立する見通しだ。これまで韓国の映画界では観客動員400万人を超える作品すらなかった状況下で、『無限城編』は劇場業界に新たな活気をもたらすと期待されている。

日本で「鬼滅の刃」ブームが最高潮に

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』は、日本国内で驚異的な興行成績を上げている。先月18日の公開以降、日本映画史上最速で興収100億円(約930億ウォン)を突破。さらに現在は404億円(約3800億ウォン)を記録し、5年ぶりに日本映画歴代興行収入1位を更新した。
さらに注目すべきは、前1位作品も同じ鬼滅シリーズ『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』であることだ。同作は韓国でも200万人以上を動員するなど大きな成功を収め、新型コロナによる外出制限下でも「鬼滅ブーム」を証明した。
155分に及ぶ圧巻のアクション

『鬼滅の刃』は、主人公・竈門炭治郎が家族を殺した鬼に立ち向かう物語だ。鬼となった妹・竈門禰豆子と共に鬼殺隊に入隊し、過酷な旅へと踏み出す。
今回の『無限城編』は原作漫画の最終章にあたり、ファンにとって必見の作品となる。
シリーズならではの迫力あるアクションに加え、多彩な対決構図と華麗な演出が観客を魅了するだろう。最終ボス・鬼舞辻無惨の直属部隊「十二鬼月」との戦闘は、シリーズ最多のバトルシーンが盛り込まれているとされる。
また、ファン待望の物語も描かれる。『無限列車編』で炎柱・煉獄杏寿郎を葬った上弦の鬼・猗窩座と炭治郎の再戦、さらに我妻善逸とその兄弟子・獪岳の因縁深いエピソードが展開され、観客の心を熱くすると期待されている。
韓国は日本に次ぐ早期公開

韓国では8月22日に公開予定で、北米・欧州(9月12日公開予定)より早く、日本に次いで上映される。
『鬼滅の刃』シリーズは現在Netflixで配信中であり、『無限城編』もNetflixやWATCHAなど複数のOTTプラットフォームで配信される見込みだ。
原作は吾峠呼世晴、アニメーション制作はufotableが担当。ufotableは『Fate/stay night』など高品質な作画で知られており、本作も同社制作により大きな話題を呼んでいる。さらに主題歌は人気アーティスト・LiSAが担当し、超豪華な布陣となっている。
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