堅実な演技力と生き生きとした魅力で大衆の愛を受けてきた女優ユン・セアが、ホラージャンルで映画ファンに会いに来る。

『ホームカメラ』は、不可解な死亡事故を調査中の保険調査官ソンヒ(ユン・セア)が、自宅に設置したホームカムに映った見知らぬ存在を目撃した後、恐怖に囚われることになる24時間密着型ホラー作品だ。「ホームカム怪談」「ホームカム幽霊」という独特な題材とユン・セアのホラー挑戦が注目を集める。
現実ホラーの没入感
『ホームカメラ』は家という親しみのある現実的な空間で繰り広げられる「現実ホラー」を映し出す。12日に公開されたティーザーでは、家のあちこちに設置されたホームカムに捉えられた奇妙な現象が盛り込まれ、強烈なサスペンスを予告した。
映像ではホームカメラの音声認識、動作感知など多様な機能を活用し没入感を高めている。皆が眠る静かな夜、「動きを検出しました」という音声が流れ、一気に緊張感を生み出す。続いて、不安を感じ刃物を持って家を見回すソンヒ、絵を切り裂く娘、ドアを叩く見知らぬ存在など、ホームカムに映し出されたシーンは日常の空間である家に不吉な何かが共にあることを暗示し、恐怖を極大化する。

「悪しきものが撮られた」というコピーから「悪しきものに撮られた」へと変わる二重コピーも不安感と好奇心を刺激する。迫り来る恐怖の中でもがく人々の姿が畳みかけ、果たして無事に危機を乗り越えられるのか関心を集める。特に映像の最後、動作感知機能で正面を振り返るホームカムは、レンズが自分を見つめているような戦慄と、その向こうに映った“何か”への想像を掻き立てる。
6月に公開された『ノイズ』は観客動員170万人を突破し、今年公開されたスリラー映画の中で最高の興行成績を記録した。「階間騒音」という現実密着型テーマをホラーへと昇華し観客を没入させた同作は口コミで人気を博した。このように日常的恐怖を題材にした作品が興行を続ける中、『ホームカム』もまた最も安全であるはずの家を舞台にした奇妙な物語を通じ、観客の恐怖と好奇心を同時に刺激する作品として期待を集めている。

女優ユン・セアが挑むホラー
『ホームカメラ』の中心となるユン・セアは、作品ごとに優れたキャラクター消化力で新しい姿を見せてきた。最高視聴率23.8%を記録したドラマ『SKYキャッスル』をはじめ、『紳士の品格』『秘密の森 シーズン2』など多くの人気ドラマに出演してきた彼女は、『ホームカメラ』を通じてこれまで培ってきた演技力を改めて発揮する。
ユン・セアが演じるソンヒは、一人で娘を育てる保険調査官で、冷静かつ他人を簡単には信じない人物だ。ホームスクーリングをする娘のために設置したホームカムに不気味な女が映り、徐々に偏執的になっていく。理性的なキャラクターが奇怪な現象と母性愛、恐怖によって非理性的かつ狂気的に変化していく複合的な演技を披露し、一瞬も目を離せない緊張感を観客に届ける予定だ。2020年公開の映画『正直な候補』以来久々にスクリーンに戻ってきたユン・セアが、ホラーというジャンルを通じて見せる新たな演技変身に注目が集まる。
映画『ホームカメラ』は9月10日に公開される。
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