Disney+が時代劇に挑戦する。オリジナルシリーズ『濁流』が9月26日に公開されることが確定し、公開前から予告編ひとつで熱い反応を呼んでいる。『推奴』、『王になった男』の系譜を継ぐ大作時代劇との期待が寄せられるなか、グローバルOTTプラットフォーム初の韓国時代劇という点でも注目を集めている。

『濁流』は、朝鮮のすべての金と物資が集まる京江(キョンガン)を舞台に、腐敗した権力者たちに立ち向かい、それぞれの方法で正義を夢見る人々の運命を描いたアクション時代劇である。題名の通り清らかであるべき水流を濁らせた混沌の世の中で、再び人間らしく生きるためにもがく三人の青春の物語だ。
強烈なティザーポスターと予告編、期待感爆発
公開の知らせとともにベールを脱いだティザーポスターは強烈だった。朝鮮時代の首都を中心に流れる漢江一帯、京江の荒々しい激流の上に撒かれた墨は権力者の腐敗を象徴していた。その背景に、決然とした表情を浮かべる三人の若者の姿は、濁った世の中に立ち向かおうとする覚悟を象徴的に表していた。

予告編もまた熱い反応を呼び起こした。
「生きることはまことに荒々しい夢だ。必ず代償を払わせる」と決意を固めるシユル(ロウン)の台詞で始まり、朝鮮を傾けた巨大な勢力に立ち向かう若者たちの物語が緊張感をもって展開される。
「朝鮮は傾いた土地だ」「四方すべてが腐って臭わない場所がない」というチョンチョン(パク・ソハム)の絶叫と、「あり得ないことです」というチェウン(シン・イェウン)の叫びが交錯し、不条理な時代における絶望と希望を同時に映し出す。
特に「戦おう、このうんざりする世の中、死ぬこともまた幸せだ」という台詞は予告編の白眉として挙げられる。剣を握る三人の若者の眼差しは視聴者に強烈な没入感を与え、物語への期待値を一層高めた。

信頼できる制作陣、華麗な出演陣
『濁流』の重みをさらに増すのは制作陣だ。メガホンを取ったのは、映画『王になった男』で観客動員数1,000万人を突破したチュ・チャンミン監督。さらにドラマ『推奴』で韓国時代劇の新たな地平を切り開いたチョン・ソンイル作家が脚本を担当し、14年ぶりに時代劇シリーズに復帰した。制作段階から「時代劇の名匠たちの帰還」と評された理由である。
出演陣もまた豪華だ。ロウンは正義感あふれる青年チャン・シユルを演じ、これまでに見せたことのない力強く荒々しい演技を披露する。『恋慕』、『明日』、『偶然発見した一日』などで積み重ねた演技力を基に、世界中の視聴者を魅了する準備を整えた。シン・イェウンは朝鮮最高の商団を率いようとするチェ・ウン役を務め、揺るぎない信念を持つ女性像を描き出す。

パク・ソハムは、捕盗庁(ポドチョン)の不正を一掃しようとする官僚チョン・チョン役で初めての時代劇に挑戦する。前作『セマンティックエラー』で全く異なるイメージで愛された彼は、本作を通じて強烈な変身を予告している。パク・ジファンは麻浦(マポ)の渡し場を仕切るごろつきムドクとして登場し、特有の存在感とエネルギーを発揮する。『犯罪都市』シリーズやDisney+『カンメガン』で見せたカリスマ性をそのまま引き継ぐ見通しだ。
チェ・グィファ、チョン・ベス、キム・ドンウォン、チェ・ヨンウなど中堅俳優たちの合流も作品の重厚さをさらに高めている。
ディズニープラス初の時代劇、グローバル戦略の狼煙
『濁流』は、Disney+が打ち出す初のオリジナル韓国時代劇である。単なるジャンル的挑戦にとどまらず、グローバルプラットフォームがKコンテンツの外延を本格的に拡大しようとする戦略的メッセージとして解釈されている。
Netflixが『キングダム』でゾンビと時代劇を融合させ世界市場を切り拓いたとすれば、Disney+は『濁流』で正統派アクション時代劇を前面に押し出す。Kドラマの魅力を伝統と現代的感覚の両方で際立たせ、世界市場に強く印象づけようとする布石なのだ。

特に『濁流(탁류)』は第30回釜山国際映画祭「On Screen」部門に正式招待され、早くも作品性を認められた。映画祭招待作という肩書きは、グローバル視聴者にも信頼と期待感を高める要素となっている。
公開方式とファンの反応
『濁流』は9月26日に第1~3話を同時公開し、その後は毎週2話ずつ、全9エピソードが順次公開される予定だ。OTT視聴パターンを考慮した編成で、毎週緊張感を持続させ口コミ効果を最大化する計画だ。

予告編が公開されるや否や、ネットユーザーの反応は爆発的だった。
「最初のセリフからクオリティが違う」「時代劇の名匠たちが勢ぞろい」「ついに来た…1年は待った気がする」
「俳優陣の顔ぶれが一新された、楽しみ」「クオリティが半端ない、完全に大作の予感」
さらにSNSやコミュニティでは「もうディズニープラス契約しなきゃ」という声まで上がり、興行への期待を裏付けた。
『濁流』は、チュ・チャンミン監督とチョン・ソンイル脚本家という時代劇の巨匠コンビ、ロウン・シン・イェウン・パク・ソハム・パク・ジファンら新旧俳優陣の熱演、そしてDisney+初の時代劇という象徴性まで兼ね備えた作品だ。予告編だけでも大きな話題を呼んでいる中、公開と同時にどのような旋風を巻き起こすのか注目が集まっている。

『推奴』『王になった男』を継ぐ韓国時代劇の新たな系譜、そしてグローバルOTTプラットフォームが選んだ初の正統派時代劇。『濁流』はこの秋、国内外の視聴者の心を揺さぶる準備を整えている。
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