Disney+が初めて公開するオリジナル韓国時代劇シリーズ『濁流』がついに幕を開けた。メインポスターとメイン予告編が公開されると、すぐにオンライン上で話題となった。「今年最高のドラマになるはず」、「予告編だけで没入感が半端ない」、「Disney+がついにやった」という反応が相次ぎ、正式公開前から興行旋風を予告している。

強烈なポスター、様々な欲望が集合
公開されたメインポスターには『濁流』の主役たちが写っている。正義を守ろうとする者、富と権力を渇望する者、そしてただ人として生きたい者たちという様々な欲望が交錯するキャラクターの強烈な対比が目を引く。混沌とした朝鮮の中心地「京江」を立て直そうとする若者シユル(ロウン扮)、揺るがぬ意志で世に挑むチェウン(シン・イェウン扮)、そして正義のためなら手段を選ばないチョンチョン(パク・ソハム扮)。この三人が物語の中心軸となり、重厚な緊張感を醸し出している。さらに、京江を掌握する暴漢ムドク(パク・ジファン扮)、腐敗した捕盗庁の管理イ・ドルゲ(チェ・グィファ扮)、謎多き人物ワンヘ(キム・ドンウォン扮)が加わり、複雑に絡み合う権力構造がこのポスター一枚から鮮明に浮かび上がる。
予告編、庶民の生存を賭けたアクション活劇
メイン予告編は、ティーザーよりもはるかに広がりのあるストーリーを含んでいる。シユルが麻浦渡し場の労働者となった経緯と、彼に目を付けたムドクの提案が明らかになる。「おい、その瞳を見ろ。お前は生まれながらの暴漢だ。俺の元へ入れ」という台詞が、シユルの運命を大きく揺るがす転機を示唆している。チョンチョンとシユルの過去の因縁も、ほのめかすように描かれ、二人の関係性への興味を引き起こした。

予告編は、京江を取り巻く人々の構造も示した。商人たちから税金を絞り取る暴漢、背後で利益を得る腐敗管理者、そして彼らの支配に苦しむ民衆など、腐敗した朝鮮の体制の中で、権力を握ろうとする集団の貪欲さが本格的に描かれる。「無謀に突入したら逆流に巻き込まれるだろう。殺生の覚悟も必要だ」という大護軍(チェ・ウォニョン扮)の警告と、「全てを握るその手を探し出さねばならぬ」という台詞が、今後繰り広げられる血生臭い権力闘争を予感させ、緊張感を一層高める。
制作スタッフと俳優たち、豪華な顔ぶれ

『濁流』はその壮大なスケールだけでなく、制作スタッフの顔ぶれでも注目を集めている。映画『王になった男』で1,000万人の観客を魅了したチュ・チャンミン監督が演出を担当し、ドラマ『チュノ~推奴~』以来14年ぶりに時代劇に復帰したチョン・ソンイル作家が脚本を手掛けた。韓国型時代劇の新たな系譜を切り拓く黄金コンビだ。俳優陣も華やかで、ロウン、シン・イェウン、パク・ソハムなどの若手俳優が新たな魅力を披露し、パク・ジファンやチェ・グィファといった実力派俳優が作品に重みを加えている。
特に今回の作品は、朝鮮時代の庶民の生活を正面から描く点で差別化される。王族や両班中心の従来の時代劇と異なり、『濁流』は京江を舞台に暴漢集団を中心に展開される。彼らは商人たちの秩序を操り、さまざまな名目で税金を搾取し、腐敗した捕盗庁と結託して権力を拡大する。急行税、簡擇税、燭火税などの現実的な設定が、当時の庶民の困窮した生活をリアルに描き出し、視聴者に新たな没入感を提供することが期待される。

作品の出発点、音楽からのインスピレーション
チョン作家はこの作品の出発点について「ずっと前に『濁った水、濁った時代、清流を待つ心で』という文章を残したが、その後、長らく筆が進まなかった」と明かした。その後、カン・ホダリムの楽曲「独白」にインスピレーションを受け、執筆を再開したという。「絶望に疲れた者たちが、もはや俺に足を引っ張られないようにしてくれ」という歌詞から、たとえ倒れても再び立ち上がる若者たちの物語を描く決意を固めた。まさにこの瞬間が『濁流』の壮大な物語創生の出発点となった。
すでに爆発的な反応
予告編の公開直後、オンライン上の反応は熱狂的だ。「ロウンだとは思わなかった、凄まじい変身だ」、「パク・ソハム流時代劇、ヤバい」、「スケールが途方もない」、「Disney+、韓国ドラマに本気だ」といったコメントが相次いでいる。特に「予告編期待 1000000%」、「今年最高のドラマとなるだろう」といった評価が多数寄せられ、本格的な旋風を予告している。

Disney+、時代劇で「一発」を狙う
『濁流』は、9月26日に第1~3話を一挙公開し、以降毎週2話ずつ、全9話が順次公開される。第30回 釜山国際映画祭のオン・スクリーン部門に公式招待され、まずその作品性が高く評価された上で、華やかな制作スタッフと俳優陣、そして超豪華なスケールを備えた『濁流』が、Disney+による韓国市場攻略に決定的な転換点となるかどうかに注目が集まる。
混沌とした京江の世界を覆し、人らしく生きようと必死に闘う者たちの物語を描くアクション活劇『濁流』。Disney+が披露する初のオリジナル時代劇シリーズが、韓国ドラマ市場にどのような衝撃を与えるのか、注目される。
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