tvNが意欲的に出した新たな月火ドラマが初放送から高い視聴率で話題を呼んでいる。

16日、視聴率調査会社ニールセンコリアの発表によれば、15日に初放送されたtvN『シン社長プロジェクト』は、首都圏基準平均6.5%、瞬間最高7.9%の視聴率を記録した。全国平均は5.9%、最高は7.3%を記録した。
ケーブルと総合テレビ局を合わせた同時刻帯で第1位の視聴率を記録したのみならず、今年tvNで放送された月火ドラマの中でも最も高い初放送視聴率を記録した。特に、放送局の中核となる20~49歳の男女視聴者層においても全チャンネルで首位を獲得し、大衆の関心を証明している。
国民俳優ハン・ソッキュの変身…元レジェンド交渉人、現チキン店社長
本作においてハン・ソッキュは、平凡なチキン店を経営しながらも、かつて優れた交渉専門家であった「シン社長」キャラクターを演じる。紛争が発生すれば、どこへでも駆けつけて解決にあたる万能仲裁者として描かれている。
ハン・ソッキュは作品選択の背景について、「台本を読んだ瞬間に心が動かされた」と述べ、単なる事件解決の物語ではなく、人と人との温もりやユーモア、現実的な情感が織り交ぜられている点に魅力を感じたと説明した。
さらに、「シン社長が交渉を通じて問題を解決する手法が新鮮で、キャラクターの持つ温かみと重みが視聴者にもしっかり伝わると確信し、迷わず出演を決めた」と出演動機を明かした。

スリラーとヒューマンドラマを融合させた独特の物語
第1話では、極端な選択を試みようとした男性を冷静に説得するシーンでシン社長の力量が示された。その後、部長裁判官キム・サングン(キム・サンホ)から、放送局と塩辛業者間の紛争調整の依頼を受け、本格的な物語が展開された。
新人裁判官ジョ・ピルリプ(ペ・ヒョンソン)と共に進める仲裁過程の中で、シン社長は単なる報道関連の紛争に留まらず、巨大な陰謀を発見する。放送が波紋を呼んだ結果、廃業に追い込まれた店舗を特定の不動産業者が一括買収しており、その背後にはリゾート建設計画が隠されていた。
ハッカーのキム・スドン(チョン・ウンピョ)の助けを借りて真実に迫っていたシン社長は、追跡劇と命がけの脱出劇を展開する。貨物車に包囲され、列車と衝突直前まで追い詰められるも、劇的に窮地を脱し、その後「噂を聞いていなかったのか、俺がシン社長だ、シン社長!」と余裕を取り戻す様子が強烈な印象を残した。

「視聴率25.4%」の光栄を再現するか…10年ぶりに結集した『根の深い木』の制作陣とハン・ソッキュ
シン・ギョンス監督がメガホンを握った本作は、ハン・ソッキュとの3度目の共演となる。先の『根の深い木』や『秘密の扉』で共に仕事をした二人は、10年ぶりの再会にもかかわらず「現場で交わす一瞥だけで通じる瞬間が多い」とハン・ソッキュが述べたように、抜群のハーモニーを披露している。シン監督とハン・ソッキュは、SBSドラマ『根の深い木』で演出と主演を務め、全国視聴率25.4%という旋風を巻き起こした実績がある。
ハン・ソッキュはシン社長というキャラクターについて、「外見は平凡なチキン店社長に見えるが、容易には読み解けない深みがあった。笑顔を浮かべる状況の中にも、どこか重い物語を秘めた人物のようだった」と表現した。
配達員イ・シオン役のイ・レと共に結成されたチキン店チームのケミストリーも、視聴者の没入感を高める要素として評価されている。

「国民俳優」ハン・ソッキュ、出撃だけで「超豪華キャスティング」
1990年代後半から韓国映画界を牽引してきたハン・ソッキュは、5年連続で青龍映画賞における主演男優賞候補に選ばれ、3大映画賞のトリプルクラウン達成など、圧倒的なキャリアを有する国民俳優である。『グリーンフィッシュ』、『接続 ザ・コンタクト』、『八月のクリスマス』、『シュリ』などの代表作を通じて「信頼のおける俳優」と称されている。
『こんなに親密な裏切り者』から10か月ぶりにドラマへ復帰したハン・ソッキュは、本作のためにキャラクター表現に並外れた努力を注いだと明かした。彼は「外見は戯けているが、内面は鋭く立体的な人物を表現するために、セリフトーンや眼差しは勿論、チキンを揚げる手さばきに至るまでシン社長らしさを完全に合わせた」と、綿密な準備過程を公開した。
衣装にもこだわりが見られた。「快適で親しみやすいチキン店社長の場合、色味や素材が柔らかい服装を採用し、交渉人へ変身する際は、より機敏で整然としたスタイルを選んだ。おかげで、現場では服装を変えるだけで『今は社長だ、今は交渉人だ』と誰もが瞬時に理解できた」と述べた。
『シン社長プロジェクト』は、毎週月・火曜日の午後8時50分にtvNで放送される。
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