韓国で大型連休が始まり、Netflixがまた一度大成功を収めた。

先月3日に公開されたNetflixの新オリジナルシリーズ『魔法のランプにお願い』が、公開からわずか1日で韓国国内Netflixのトップ1位を獲得し、興行面で青信号を灯した。OTT(オーバー・ザ・トップ=インターネット経由のコンテンツ配信サービスの総称)プラットフォーム間の競争が激しい連休シーズンにおいて、公開直後に1位を達成したのは記録的な成果である。
Netflix Koreaの集計によれば、4日午後2時50分時点で『魔法のランプにお願い』は「今日の韓国TOP10シリーズ」部門で1位に輝いた。その後、『クライムシーン・ゼロ』、『キンパ天国』、『私たちのブルース』、『暴君のシェフ』などが続いた。
これにより、『魔法のランプにお願い』は名節特需を狙った初の興行作として位置づけられた。

『魔法のランプにお願い』は、千年ぶりに目覚めたランプの精霊「ジニ」(キム・ウビン)と、感情を持たない人間「カヨン」(スジ)が出会い、三つの願いを巡って繰り広げられる物語を描くファンタジーロマンティックコメディである。ランプに閉じ込められた世間知らずの精霊と感情が封じられた人間が織りなす熱い化学反応、そして「願い」という象徴的モチーフが結びつき、新鮮な楽しさを提供する。
特に今回の作品は、「ロコ(ロマンティック・コメディの略)の匠」キム・ウンスク作家の復帰作であり、公開前から大きな期待を集めていた。「パリの恋人」、「シークレット・ガーデン」、「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」、「ミスター・サンシャイン」、「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐
」など、各作品で現象を巻き起こしてきたキム・ウンスク作家が、久々にロマンティックコメディのジャンルに挑戦している。彼女特有の感性豊かなセリフと叙事構造は『魔法のランプにお願い』でも健在で、ユーモアと余韻が共存するセリフ、感情とファンタジーが絶妙に交差するシーンが初めから没入感を高めている。
『むやみに切なく』以来、9年ぶりに再会したキム・ウビンとスジの組み合わせも興行に大きく寄与した。キム・ウビンは千年の時を耐え抜いた精霊としてジニを演じ、カリスマとユーモアを同時に見せる新たな変身を披露する。スジは感情欠如型の人間・カヨン役で内面的な空虚感と精霊との微妙な感情の交錯を繊細に表現し、作品の中心を担っている。二人のケミストリーは「ロコの教科書級シナジー」と高く評価されている。

俳優陣も超豪華だ。アン・ウンジン、ノ・サンヒョン、コ・ギュピル、イ・ジュヨンといった個性豊かな助演陣が作品に活力を与えている。特にノ・サンヒョンは、死の天使「スヒョン」としてジニと対立し、重厚な存在感を示す。コ・ギュピルは、ジニの心の友セイドとして軽妙な演技で笑いを誘う。さらに、キム・ジフン、ダニエル・ヘニー、そしてソン・ヘギョのサプライズ特別出演も話題を呼び、注目度は一層高まった。ソン・ヘギョの出演は、キム・ウンスク作家との『ザ・グローリー』、『太陽の末裔 Love Under The Sun』での縁から実現し、作品の隠し玉となっている。
演出にも注目が集まる。ドバイで現地撮影された異国情緒あふれる風景と黄金色の砂漠のビジュアルは、ファンタジーロマンスの叙事詩を立体的に演出している。ソウルのスカイラインを横切るジニとカヨン、ジニと天使スヒョンのアクションシーンは、スケール感と完成度を兼ね備えている。キム・ウンスク作家は「ランプはジニが983年間閉じ込められている空間だ。最初は静寂だが、カヨンの登場によって生命の息吹を感じさせる快適な空間に変わる」と、その視覚的象徴を強調した。
ネットユーザーの反応も爆発的で、「スジの新たな姿に目が楽しめる」、「キム・ウビンの表情演技が素晴らしい」、「時間を忘れて没入した」などの称賛が相次ぎ、「やはりキム・ウンスク作家」という評価が多数ある。一方で、「好みが分かれそう」や「ロコ特有の幼稚さが見られる」といった意見もある。それでも、公開から1日で1位を達成した点は、名節連休中に家族層の視聴者を取り込んだ結果と分析される。

Netflixは『イカゲーム』などの大作を連休シーズンに合わせて発表してきた。今回の『魔法のランプにお願い』も秋夕のゴールデン連休に合わせた戦略的編成により、シーズン初頭から国内外の視聴者の注目を集めた。
ファンタジー的な想像力とロマンティックコメディの融合、キム・ウビンとスジの完璧なケミストリー、そしてキム・ウンスク作家特有の感情表現が融合した『魔法のランプにお願い』は、まさに連休の大傑作として君臨している。
魅惑的なファンタジーロマンティックコメディ『魔法のランプにお願い』は、現在Netflixで絶賛配信中だ。
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