2013年に公開されたSFアクション・ブロックバスター作品が、公開から12年を経て再び韓国内OTTチャートの上位に浮上し、注目を集めている。

その作品の正体は『G.I.ジョー バック2リベンジ』だ。
『G.I.ジョー バック2リベンジ』は、9日付のNetflix映画部門でトップ7にランクインした。ジャンルの特性上、世代を問わず鑑賞しやすいアクション映画である点、そしてイ・ビョンホンをはじめとする出演陣の活躍が再び注目されている点などが、今回の再評価の背景として挙げられている。
『G.I.ジョー バック2リベンジ』は2013年3月28日に韓国で公開され、累計観客数185万5千人余りを記録した。当時の観客反応はおおむね良好だった。ジョン・M・チュウ監督が演出し、上映時間は110分だ。『G.I.ジョー』シリーズ特有のミリタリーアクション、スピーディーな展開、大規模セットによるアクションが組み合わさった作品で、劇場公開当時も強烈なビジュアルとテンポの良さで観客層を確保した。
物語は、最精鋭特殊部隊「G.I.ジョー」がテロ組織コブラ軍団の陰謀によって追い詰められるところから始まる。組織の名誉が失墜し、多くの隊員が排除される中、生き残ったメンバーたちがコブラ軍団の世界的脅威を阻止するため反撃に出るという構造だ。前作から続くスネーク・アイズ(レイ・パーク)とストームシャドー(イ・ビョンホン)の関係も本作の主要軸となり、キャラクター間の葛藤と復讐を中心としたアクション設計が特徴となっている。

出演陣は当時としても非常に豪華だった。
イ・ビョンホンをはじめ、ブルース・ウィリス、ドウェイン・ジョンソン、チャニング・テイタム、アドリアン・パリッキ、レイ・スティーヴンソンなどが主演として参加した。デューク役チャニング・テイタム、ロードブロック役ドウェイン・ジョンソン、G.I.ジョーの創立メンバーとして登場するブルース・ウィリスまで加わり、作品の存在感を一層強めた。
イ・ビョンホン演じるストームシャドーは、葛藤と複雑な内面を抱えるキャラクターとして本作でさらに存在感が増しており、イ・ビョンホン本人も当時「アクションだけでなくストームシャドーの内面も見せられる」と語っていた。
制作陣もブロックバスター級だ。『トランスフォーマー』シリーズのプロデューサーとして知られるロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラが前作に続き総括制作を担当し、ジョン・M・チュウ監督は『ステップ・アップ2』『ステップ・アップ3』で評価された感覚的な演出をもとに、より若く軽快なテンポのアクションを導入した。撮影は『ワイルド・スピード』シリーズのスティーヴン・F・ウィンドンが手がけ、美術・衣装・編集も『アバター』『X-MEN』『トランスフォーマー』などで活躍した主要スタッフが参加している。こうした制作陣の組み合わせは、作品の視覚的完成度やアクションの構築に大きく寄与した。

約12年前に公開された作品がNetflix上位に再浮上した理由について、視聴者の間では様々な解釈がなされている。最近アクション作品の消費が増加していること、イ・ビョンホン出演作が韓国内外で再注目されている傾向、そして『G.I.ジョー』シリーズのファン層がOTT環境で継続して流入していることなどが要因として挙げられている。Netflixでは旧作がランキングに再登場する事例も多く、新規登録作品に関連する過去作がアルゴリズムによって同時に露出する構造が影響している。
Netflixのランキングは時期によって変動するものの、古い作品が再び上位に入る現象は、OTT競争の激化に伴い一層頻繁になっている。10年以上前のハリウッド大作が再注目される流れの中『G.I.ジョー バック2リベンジ』が今後どのような追加反応を生み出すのか、関心が集まっている。

12月9日時点の韓国Netflix映画ランキングトップ10は以下の通り。
1位『全知的な読者の視点から』
2位『悪魔が引っ越してきた』
3位『トロール2』
4位『トロール』
5位『チェンソーマン総集編』
6位『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』
7位『G.I.ジョー バック2リベンジ』
8位『映画クレヨンしんちゃん〜オラたちの恐竜日記〜』
9位『G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ』
10位『マイ・シークレット・サンタ』
コメント0