女性アイドルグループのfromis_9(プロミスナイン)がリメイクシングル「白い恋しさ」で、冬のシーズンソングとして存在感を示している。

fromis_9の所属事務所Ascendは、2日に配信したリメイクデジタルシングル「白い恋しさ」が公開直後からリスナーの間で冬のシーズンソングとして口コミが広がり、韓国の主要音源チャートで好成績を記録していると11日に発表した。Ascendは、今回の結果について「fromis_9が移籍後に見せてきた音楽的方向性とグループの色が大衆に確実に伝わった証拠だ」と説明している。
「白い恋しさ」はリリース当日、Spotify Korea トップソングデイリーチャートで17位に入り、Melonトップ100チャートでも67位でスタートした。その後も順位を伸ばし、10日にはMelon トップ100チャートで24位まで上昇した。

今回の成果は、fromis_9が初めて披露した冬シーズンソングである点でも意味が大きい。これまでfromis_9は多様な出演やパフォーマンスを通じて 「サマークイーン」のイメージを築いてきた。季節感を前面に押し出したリメイク作品により、夏だけでなく冬まで活動の幅を広げ、どの季節でも違和感のないグループイメージを構築している。
ファンの記憶には昨年の冬の風景も思い出される。fromis_9は8人組として最後のステージに立った「2024年MBC歌謡大祭典」では、イ・チェヨンとペク・ジホンが涙を見せた姿が話題を呼んだ。その後、季節を越えて現在は5人体制で再編し活動を続けている。メンバー構成は変わったが、同じグループ名で再び冬のステージに立つという事実が「白い恋しさ」に込められた情緒と重なり、ファンに特別な意味を与えている。
fromis_9は今年はじめにAscendへ移籍して以降、音楽活動にも拍車をかけた。移籍後初のミニアルバム『From Our 20’s』のタイトル曲「LIKE YOU BETTER」はMelonトップ100チャート上位に3週連続でランクインした。fromis_9特有の清涼感と成熟した雰囲気を併せ持つコンセプトを維持しつつ「白い恋しさ」では季節感を切り替えた新たな表情を見せている。
「白い恋しさ」は2001年にキム・ミンジョンが発表した同名曲をfromis_9流に再解釈したリメイクだ。原曲の温かいメロディと冬の感性を生かしつつ、洗練された編曲とボーカルワークを加え、原曲世代から現在のfromis_9のファン層まで自然につなぐ構成となっている。
さらに、原曲歌手キム・ミンジョンの後押しも力を添えた。キム・ミンジョンは「白い恋しさ」ミュージックビデオに出演し、後輩グループのリメイクに特別な意味を加えている。原曲者が映像に登場したことで楽曲の物語性がより明確になり、過去と現在の雰囲気が自然につながってリスナーの没入度を高めている。
fromis_9は19日午後7時15分から放送されるKBS2『2025年KBS歌謡祭グローバルフェスティバル』に出演し、ファンと対面する予定だ。「白い恋しさ」をはじめとした今年の集大成ともいえるパフォーマンスを披露し、冬のシーズンソングとしての存在感と、新しい季節に向けた方向性を同時に示す見通しだ。
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