SBS金土ドラマ枠のバトンタッチに業界の視線が集まっている。瞬間最高視聴率16.6%を記録して幕を下ろした『復讐代行人3~模範タクシー~』の後を受ける新作が、初回放送を前にして早くも只ならぬ反応を呼んでいる。

その主役となるのが、キム・ヘユンとロモンが主演を務めるSBS新金土ドラマ『今日から人間ですが』である。前作の勢いを引き継ぐことができるのか放送前から期待感が急速に高まっている。
SBSは11日『今日から人間ですが』第1話の予告編を公開し、本格的な始動を告げた。本作は人間になりたくないMZ世代の九尾狐と自己愛が強すぎる人間が絡み合いながら展開する、ドタバタ型の「人生リセット救済ファンタジー・ロマンス」を描いている。従来の九尾狐を題材にした作品像を覆す設定に、現実感覚を加えた世界観が差別化ポイントとして挙げられており、そこにキム・ヘユンとロモンという注目俳優の組み合わせが加わったことで、放送前から話題性が急速に広がっている。

公開された予告編は「趣味多彩」な九尾狐ウノ(キム・ヘユン)の自由奔放な日常から始まる。人間になるよりも九尾狐として生きる方がはるかに楽しいと考えるウンホは、無人島の庭で日光浴を楽しみ、クライミングや家具の木工までこなすなど、やりたいことをすべて実行する人物だ。「九尾狐として生きるのは全然退屈する暇がない」というセリフがキャラクター性を端的に印象づける。
一方、カン・シヨル(ロモン)はまったく異なるタイプの人物として描かれる。サッカーの練習とアルバイトを両立しながら生活する彼は自らを「貧しい天才」と称する存在だ。友人のヒョン・ウソク(チャン・ドンジュ)がすでに青少年国家代表であり最高の有望株として注目を集める中「あと数年もすれば本当に有名な選手になる」という言葉からはシヨルの執念と野心がにじみ出る。生活環境も世界の見方も異なる二人の対比が、序盤の物語に緊張感をもたらす。

こうして正反対の位置に立つウノとシヨルの初対面は、自然と犬猿の仲から始まる。ウノは「あなたはただの人間その1になるだけ。私が見た未来は絶対に変わらない」とシヨルの人生を軽く断じ、シヨルはその態度に反発を示す。そこに深夜に起きた謎の事故と「君の天秤は今、傾いている」というハグン(チュ・ジンモ)の警告が重なり、ロマンスの裏側に潜むファンタジー要素の不穏さも示唆される。
放送前から高い関心を集めている理由は明確だ。『今日から人間ですが』は2026年SBSドラマの幕開けを飾る作品であり、グッドデータ・コーポレーションのFUNdexが発表したテレビドラマ話題性ランキングで未放送にもかかわらず2週連続でトップ10入りを果たしている。本放送前にすでに話題性指標を押さえた点から初動成績への期待も自然と高まっている。

演出を手がけるキム・ジョンゴン監督は、既存の九尾狐叙事を覆す新鮮さに魅力を感じ、演出を決めたと語っている。「非現実的な存在である九尾狐を今を生きる人物のようにリアルに描きたかった」とし、突飛な設定を説得力あるものにする鍵として、俳優たちの真実味ある演技を強調した。ロマンティックコメディとファンタジーが融合したジャンル的試みである点も演出と演技のバランスが重要な見どころとして挙げられている。
キャスティングも期待を後押しする要素だ。ウノ役のキム・ヘユンは人間になってしまうことを恐れて小さな善行すら避け、霊力を失わないために大きな悪行だけを選んで回避するという、風変わりな九尾狐を演じる。キム・ヘユンは「MZ九尾狐という設定に惹かれ、新しい姿を見せられると思った」と出演理由を明かしている。相手役のロモンはうぬぼれはあるが怠惰ではないワールドクラス級のサッカー有望株カン・シヨルに扮し、完璧に見えた人生に亀裂が入る過程を描く。二人の組み合わせは「嫌悪関係」から「運命」へと移ろうロマンスの軌跡を予感させる。

予告編公開後の反応も素早い。オンライン上では「もう面白そう」「信頼できる俳優コンビ」「今年最初のドラマに決定」「ドーパミンが出そう」といった期待の声が相次いでいる。
特に、グローバルヒットを生んできたSBSのファンタジー・ロマンス系譜を受け継ぐ作品である点から『帰宮』『マイ・デーモン』に続く新たなヒット作となるかにも関心が集まっている。

前作の記録を超えられるかどうかは、結局のところ初週の成績次第となりそうだ。『復讐代行人3~模範タクシー~』が残した高いハードルを前に『今日から人間ですが』がどのようなスタートを切るのか、業界の注目が集まっている。SBS新金土ドラマ『今日から人間ですが』は16日午後9時50分より初回放送を迎える。
コメント0