韓国のKBS2週末ドラマ『トクスリ5兄弟をお願い!(韓国語原題訳)』の勢いが止まらず「週末ドラマの王者」の地位を再び証明したことが明らかになった。

『トクスリ5兄弟をお願い!』は、長い伝統を誇る醸造所「トクスリ酒造」を舞台に、個性あふれる5兄弟と、結婚してわずか10日で夫を失い家長となった長兄の嫁が織りなす家族の物語を描いている作品だ。
韓国ギャラップが発表した2025年4月の「好きな放送・映像番組」調査でも、この作品は全体で2位(3.0%)というランキングを記録した。全世代を魅了する感性と話題性を証明し「週末ドラマの王者」としての地位をしっかりと確立したのだ。特に60代以上の視聴者層から高い支持を得て、伝統的なドラマファン層を確実に引き付けたといわれている。
去る27日に放送された第26話では、マ・グァンスク(オム・ジウォンさん)がハン・ドンソク(アン・ジェウクさん)から告白を受けるシーンが描かれ、最高視聴率20.8%を達成した。
この日、マ・グァンスクはトッコ・タク(チェ・ビョンモさん)にマッコリを浴びせ、これに激怒したトッコ・タクが警備員を呼んだ。マ・グァンスクは警備員に捕まったが、ハン・ドンソクが現れ、彼女をかばいながら警備員に退くよう指示した。
ハン・ドンソクは「大きな被害を受けたマ・グァンスク代表にこのように接するのは間違っている」と述べ、対立しながらマ・グァンスクを連れてその場を離れた。そして「いくら腹が立ったとしてもマッコリをかけるのはやりすぎだ。トッコ・タク会長が社員に指示したという証拠もない」とマ・グァンスクを気遣った。
マ・グァンスクは「1人でそんな危険なことをすると思う?」と反問し、トッコ・タクを疑うと、ハン・ドンソクは「捜査の結果、何も明らかになっていない」と答えた。マ・グァンスクが「会長は誰の味方なの?私?それともトッコ・タク会長?」と尋ねると、ハン・ドンソクは「マ代表の味方だからここまで来たんだ」とはっきりと答えた。マ・グァンスクは「私の味方になってくれる人がいると思うと、涙が出る」とし、感激する様子を見せた。

その後、マ・グァンスクはシンラ酒造の前で1人でデモを行った。これを見たハン・ドンソクは「危ない」と止めようとしたが、マ・グァンスクは「見なかったことにして通り過ぎて」と対抗した。ハン・ドンソクは「トッコ・タク会長に謝罪させるから、だからやめよう」と説得した。
マ・グァンスクが理由を尋ねると、ハン・ドンソクは「マ代表が他人の見世物のように見られるのが嫌なんだ。大切な人がそんな姿を晒しているのを喜ぶ男なんていない」と告白した。マ・グァンスクが「あなたにとって私は大切な人なの?」と尋ねると、ハン・ドンソクは「そうだ」と答え、「僕はマ代表のことが好きなんだ」と率直に告白した。
同じ回では、トッコ・セリ(シン・スルギさん)がオ・ボムス(ユン・パクさん)に本心を告白するシーンも描かれた。チャン・ミエ(ペ・ヘソンさん)は娘トッコ・セリがオ・ボムスに惹かれていることを止めようと、彼に直接会いに行った。

チャン・ミエが現れると、オ・ボムスは驚いて「ミス・チョン姉さん?」と呼んだ。2人には過去に関わりがあったのだ。チャン・ミエは「生きているとこんなふうに出会えるものなのね」と慎重に口を開き、すぐに「うちのセリを放っておいてほしい。セリには結婚する予定の相手がいるの」と頼んだ。
これに対してオ・ボムスは「セリを女性として見たことはない。弟子であり、TAに過ぎない」ときっぱりと線を引いた。チャン・ミエが「本心なのか」と問うと、オ・ボムスは「本心だ」と強調した。
チャン・ミエが「それなら、うちのセリが片思いしているだけなのね」と尋ねると、オ・ボムスは「僕には関係のないことだ」と冷たく答えた。席を立つ前にチャン・ミエは過去の過ちを謝罪したが、オ・ボムスは「父は亡くなる日まで、なぜあんなことをしたのか疑問だった」と言い、すでに過去の事情をすべてを知っていることを明かした。
オ・ボムスは「子供の頃、父と話しているのを聞いて知った。(オ・)ガンスが、ミス・チョン姉さんの息子だということを。兄さんたちは知らない」と付け加え、チャン・ミエを動揺させた。
チャン・ミエは、過去に建設現場で夫を事故で亡くし、未婚の母として息子を育てられなくなったため、オ・ガンスを酒造場の前に置き去りにし、当時工場長だったトッコ・タクと共に会社の公金を横領して逃亡した過去も明らかになった。
当話を見た視聴者たちは「ストーリーが緻密で没入感がすごい」「俳優たちの演技力のおかげで感情がダイレクトに伝わってくる」「各キャラクターのエピソードが一気に動き出したせいで、ドラマがさらに面白くなってきた」と熱い反応を見せ、関心を集め続けているという。
一方、KBS2TV『トクスリ5兄弟をお願い!』は、毎週土曜・日曜の午後8時に放送されている。
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