週末の夜、視聴者をテレビの前に引き寄せるドラマがある。

ニールセンコリア全国基準視聴率18%を記録し、同時間帯トップに立ったKBS2TVの週末ドラマ『ドクスリ5兄弟をお願い』が、本格的な葛藤と感動の物語を展開している。
5日放送分では、パク・チョンス(パク・チョンス)がマ・グァンスク(オム・ジウォン)に財産放棄の覚書を求めた。
劇中、グァンスクはオ・ジャンス(イ・ピルモ)と結婚。ジャンスは両親から受け継いだ醸造所を営み、会社員だったグァンスクが主人となった。ジャンスは五兄弟の長男。次男チョンス(チェ・デチョル)はハンソン証券江南(カンナム)支店の投資チーム長だったが2年前に辞職し、チームを代表して損失を背負った。三男フンス(キム・ドンワン)は芸能事務所の振付チーム長、四男ボムス(ユン・バク)はスタンフォード大学で修博士課程を終え、現在は韓国で教授を務める。末っ子ガンス(イ・ソッキ)は海軍特殊部隊に所属している。

しかし、グァンスクの新婚生活は長く続かなかった。ジャンスが交通事故で急逝し、家業のドクスリ酒造も存続の危機に。グァンスクは郵便局を辞めて醸造所を継ぎ、ジャンスが遺したマッコリのレシピを基に新商品「ジャングァン酒」を開発。ハン・ドンソク(アン・ジェウク)が運営するLXホテルへの納品にこぎ着けた。
ドンソクはグァンスクに好意を寄せ、ストレートに思いを告白。一方、チャン・ミエ(ペ・ヘソン)は娘ドッコ・セリ(シン・スルギ)が担当教授のボムスに恋心を抱いていると知る。ミエはかつて建設現場事故で夫を亡くした3日後にガンスを出産したが、未婚で育てる自信がなく酒造所前に置き去りにした。ガンスはグァンスクと兄弟に育てられた。
今回の放送でミエはグァンスクとチョンスを訪ね、ガンスが実の息子だと告白。「金もガンスも連れて行きたかったが、持ち去った金は一生胸に刺さった石のようだった。返そうとしたがセリの父が強硬に反対した」と涙ながらに語り、「セリとオ教授が互いに大切にし合えるようにしてほしい」と訴えた。
グァンスクがガンスの肩に手を置き「どれほどつらかっただろ」と話し、兄弟たちは「うちの末っ子、えらいね」と優しく抱きしめた。

一方、ドンソクの義母パク・チョンスはグァンスクをホテルに呼び出し、「会長の結婚に敏感なのは亡くなった娘の立場を思うからだ。最優先は孫たちの幸福と資産で、自分がしっかりしているうちにけじめを付けたい」と告げた。
グァンスクは「会長の財産に欲はありません。過去にプロポーズも断っています」と応じたが、パク・チョンスは「ならば今すぐ弁護士事務所で結婚による財産を放棄し、ボムとキョリに譲る誓約書を公証しょう」と迫る。グァンスクが同意すると、パク・チョンスは「今すぐ行こう」と促した。
その瞬間、ドンソクが現れ「今、何をしているんですか?」と強い口調で義母に抗議した。
『ドクスリ5兄弟をお願い』は、伝統と現代が交錯する醸造所を舞台に、家族と愛、責任と傷、そして和解の過程を丁寧に描き、視聴者の共感を集めている。
放送後も好評は続く。「久々に没入感の高い家族劇」「オム・ジウォンの演技とパク・チョンスのリアルなキャラクターが光る」「出生の秘密、家業継承、婚家との葛藤など、伝統的テーマを洗練された形で描いた」といった声が寄せられた。
SNSやオンラインコミュニティでも「笑って泣ける」「ドンソクのセリフに胸がすっとした」「温かい家族ドラマでうれしい」などの反応が多く、本放送はもちろん再放送でリピート視聴する視聴者も目立つ。
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