人気俳優マ・ドンソクの出演にもかかわらず興行に失敗した映画『聖なる夜:デーモンハンターズ』(監督 イム・デヒ)がNetflixで公開される。本作は今年5月に劇場公開されたが、観客動員数77万人にとどまり期待に達しなかった。

Netflix Koreaは最近7月公開予定作品リストを通じ、今月31日に『聖なる夜:デーモンハンターズ』を公開すると明らかにした。犯罪アクション映画『犯罪都市』シリーズで三度にわたり1,000 万観客を動員したマ・ドンソクが主演を務めることで期待を集めた本作は、オカルトとアクションを融合したダークヒーロー物語だ。映画は悪を崇拝する秘密組織に立ち向かう「聖なる夜」チームの物語を描く。マ・ドンソクが演じた主人公バウは、チームメンバーのシャロン(ソヒョン)、キム君(イ・ダウィット)と共に都市を脅かす闇の勢力と戦う。
しかし映画は公開と同時に酷評に直面した。少なくない製作費、損益分岐点200万人を目標としたが、公開直後興行収入一位の座をわずか一日で明け渡した。二日目から順位が急落し、実観覧客の評価も厳しかった。オカルトとダークヒーローという新たな試みだったが、結果的には観客の期待に応えられなかった作品として評価されている。
実際に7月5日基準でポータルサイトNAVERの実観覧客評点は、6.24点にとどまっている。観覧評には「続編の伏線を映画中ずっと投げていたが、続編が出ることはなさそう」「うるさく散漫」「ホラーもアクションもストーリーも何一つつかみきれない中途半端な作品」「まあまあだった」「マ・ドンソクのアクションにエクソシズムを合体…試みは良く材料も良かったが結果は残念」「マ・ドンソクが出る映画なので大いに期待したが失望した」「爽快なアクションが多いかと思ったがアクションさえいまいちだった」などの反応が続いている。

CGVゴールデンエッグ指数は一時71%まで下落し、観客たちは「全体的に完成度が低い」「期待以下の作品だった」など全般的に残念だとの声を上げた。アクションの繰り返しと貧弱なCGと演出など、映画全体の完成度への批判が主だった。
『聖なる夜:デーモンハンターズ』は2021年にすでに撮影を終えたが、公開まで4年を要した。マ・ドンソクは製作発表会で「イム・デヒ監督はオカルト映画に特化した監督」とし「オカルト映画にアクションとファンタジーを加えてみたかった」と語った。イム氏は関連論文を複数発表した経歴があるほどオカルトジャンルに造詣が深い。しかしマ・ドンソク特有の強烈なアクションとオカルトの結合は期待ほどシナジーを生まなかった。

演出面でも物足りないという評価だ。展開は散漫でキャラクターの叙事は断片的、アクションシークエンスも予測可能で単調だった。特に映画後半に溢れるCG演出は観客に没入感を与えるどころかむしろ阻害すると指摘された。『犯罪都市』シリーズのような打撃感あるアクションを期待していた観客には失望が大きかった。
ただしこの映画はベトナムでは公開7日間で30万観客を突破し、韓国映画興行収入2位に上がった。韓国興行には失敗したが海外ではある程度反応を得た形だ。これはマ・ドンソクという俳優が依然として海外市場では影響力を持つことを示す事例でもある。
来る7月31日にNetflixで公開される『聖なる夜:デーモンハンターズ』が、劇場興行失敗の悔しさを乗り越え、OTTプラットフォームで再評価を受けられるか注目される。特にストリーミングプラットフォームでは観客の期待値と評価基準が劇場とは異なるため、マ・ドンソク特有のアクションスタイルとオカルトジャンルの結合が、新しい視聴層には別の面白さとして響く可能性もある。

既存の観客から酷評を受けた部分が逆にOTTプラットフォームでは軽く独特なジャンルとして消費される余地もあるため、今回のNetflix公開が「劇場では失敗したが家で見たら悪くない」という反応につながるか注目される。果たして「千万俳優(千万観客動員映画の出演暦のある俳優)」マ・ドンソクの名声が再び輝くのか、Netflixでのヒットが可能か注目が集まっている。
一方、5日午後4時51分基準 「本日の大韓民国のTOP10映画」順位は1位『オールド・ガード2』、2位『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』、3位『オールド・ガード』、4位『ストリーミング』、5位『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』、6位『INFINITE』、7位『ダーティ・マネー』、8位『シュリ』、9位『イム・ヨンウン アイムヒーロー ザ・スタジアム』、10位『勝負』と集計された。

映画『聖なる夜:デーモンハンターズ』(Holy Night: Demon Hunters2025)
公開 2025.04.30
等級 R15+
ジャンル アクション
国家 大韓民国
上映時間 92分
配給 ロッテグループ
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