あるホラー・スリラー映画の口コミが広まり、興行を立て直した。

6月25日に公開されたイ・ソンビン主演の映画『ノイズ』(監督キム・スジン)は、7月の劇場街でハリウッド大作と肩を並べて興行収入上位を維持している。序盤は低調だったが観客の好評が広がり、観客動員数が伸びる現象が起きている。
映画振興委員会の興行統合電算網によると、6日時点の観客動員数は12万5,033人、売上シェア18.95%。『ジュラシック・ワールド/復活の大地』に次いでデイリー2位だったという。公開2週目の週末(4〜6日)は32万6,272人を動員し、累計は67万3,491人。12日で60万を突破した。
舞台は騒音問題が絶えない再建築予定マンション。妹ジュヒが失踪し、姉ジュヨン(イ・ソンビン)が奇怪な出来事に巻き込まれるリアルホラー物語だ。ハン・スア、キム・ミンソク、リュ・ギョンスも出演する。
製作費は約50億ウォン(約5億3,413万円)の中規模作品で、豪華キャストでなくても10〜20代を中心に口コミが拡散し、興行に火が付いた。

観客からは「騒音トラブルがリアルで余計に怖い」「イ・ソンビンの演技が圧巻」「鑑賞後しばらく上階の物音に敏感になった」「ストーリー展開に無駄がない」「一人で観るのは危険、音がリアル過ぎる」「恐怖より不快感と圧迫感が残る」「大作でなくても没入感は抜群」といった声が上がった。
初週末の1日平均観客動員数は5万台だったが、2週目の週末は2日連続で10万超。公開9日後の3日にはブラッド・ピット主演『F1/エフワン』を抜き、上位に浮上した。
7月2日公開の『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は5日間で100万観客を突破。4〜6日の週末だけで80万4,508人を動員し首位を堅持した。これは『野堂(ヤダン)』の公開初週末の観客動員数(78万8,474人)を上回る。
シリーズ7作目である同作は、傭兵出身ゾラ(スカーレット・ヨハンソン)とヘンリー博士(ジョナサン・ベイリー)が新薬開発用DNAを求め、かつて秘密研究所のあった島へ向かうことから始まる。島に隠された真実と恐竜の脅威の中、生死を懸けた戦いが描かれる。
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