最終章の公開を控えるNetflixオリジナルシリーズがある。

ニール・ゲイマンの同名グラフィックノベルを原作とするNetflixオリジナル作品『サンドマン』。Netflixはこのシリーズをシーズン2で完結させ、ドリームの長い旅路に終止符を打つ予定だ。シーズン2後半は今月24日に公開され、31日には最後のボーナスエピソードで完全に幕を下ろす。
🐦🔥 夢の神「ドリーム」の世界…暗く神話的なダークファンタジー
『サンドマン』は夢の神ドリーム(モーフィアス)を中心に展開する神話的世界観を描く。ドリームは百年以上にわたり人間に囚われていたが脱出し、自らの王国「ドリーミング」を取り戻すとともに過去の過ちと向き合う。人間、悪魔、神話的存在が複雑に絡み合うこの物語は、単なるファンタジーを越え、哲学的かつ象徴的な構造で設計されている。
韓国ではやや馴染みが薄いが、『サンドマン』は2022年にシーズン1が配信されるや世界的に高い評価を得た。原作の主要エピソード「プレリュード&ノクターン」「ザ・ドールズ・ハウス」などを精巧に映像化し、「グラフィックノベル映像化の模範例」と評された。ドリームをはじめ、死(デス)、欲望(ディザイア)、運命(デスティニー)など、「エンドレス」7体の兄弟姉妹が率いる世界観は、神話や宗教、人間の本性を深く探究し、厚いファンダムを築いてきた。

🐦🔥 シーズン2、原作後半の物語を忠実に描く
今回のシーズン2では、ドリームが神々との対立に巻き込まれ、過去の選択に責任を負う旅を通じて存在論的な苦悩と赦を描く。家族との関係も主要な対立軸となり、内面的葛藤と世界秩序の危機を並行して描き出す。
全12話で制作されたシーズン2は二回に分けて配信される。前半(第1〜6話)は今月3日に公開され、後半(第7〜11話)は24日にNetflixにアップされる。最後のボーナスエピソード「Death: The High Cost of Living」は31日に単独配信される予定だ。このエピソードはドリームの妹で「エンドレス」の一員であるデスを中心に構成され、ファンにとって特別な締めくくりとなりそうだ。
🐦🔥 キャストもスタッフも続投…最後まで完成度を維持
主人公ドリーム役のトム・スターリッジはシーズン1に続き、重厚な演技で物語を牽引する。カービー・ハウエル=バプティストが演じるデス、ルシファー役のグウェンドリン・クリスティーもシーズン2で再登場し、主要ストーリーを紡ぐ。すべてのエピソードはジェイミー・チャイルズ監督がメガホンを取り、ニール・ゲイマン、アラン・ハインバーグ、デヴィッド・S・ゴイヤーが共同製作として参加し、原作と世界観の正統性を守った。

🐦🔥 ファンタジーを超えた存在論的ドラマ…問いは終わらない
『サンドマン』は単なる幻想物語に留まらない。神話と宗教、人間の欲望と空虚、そして生と死を探究し、重いメッセージを投げかける。各エピソードは寓話のように構成され、現実と非現実、夢と現実の境界で私たちが見落としている意味を思い起こさせる。
今回のシーズン2でシリーズは終幕を迎えるが、ドリームが残した余韻と問いは容易に消えそうにない。長らく待ち続けたファンには寂しさも大きいが、同時に原作の世界観とテーマを忠実に映した「正統派ファンタジーシリーズ」の締めくくりとして記憶されるだろう。
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