10年前、安東駅(アンドン駅)で交わされた約束が、22日の放送で明らかになった。

KBSは、ドキュメンタリープログラム『ドキュメンタリー3日 特別版‐アバウトタイム』を22日午後10時に放送すると発表した。
今回の番組は、2015年の夏、慶北安東市(キョンブク・アンドン市)の安東駅で、制作陣と2人の大学生が小指を絡め、「2025年8月15日午前7時48分にこの場所で再会しよう」と約束したシーンから始まる。この約束は、名前や連絡先を知らないままで交わされ、その後も語り継がれ、時を経てオンラインで再び注目を浴びた。
10年の歳月が流れ、世界は大きく変わった。かつて約束の場所として親しまれていた安東駅は廃駅となり、『ドキュメンタリー3日』も2022年3月に編成を終了した。しかし、再会の約束を前に、制作陣は再び集結した。
約束の3日前である12日、イ・ジウォン撮影監督と制作陣は列車に乗り、2015年の学生から「またドキュメンタリーを撮ってください。10年後に」と託された思いに応える形で、不確かな旅を開始した。また、「真空包装された私の21歳がここにあります。3年後、安東駅でお会いしましょう」というコメントも、今回の特別版制作の原動力となった。

視聴者の関心は次第に高まり、制作陣は「2025年8月15日、約束を忘れていませんよね」とのメッセージとともに過去映像を再公開した。SNSやコミュニティでは「10年前の約束が現実になることを願う」といった声が広がった。約束当日、安東駅前広場には300人余りの市民が集い、現場はYouTubeの生中継でも配信された。
しかし、突発事態が発生。チャット欄に爆発物を仕掛けるという脅迫の書き込みが確認され、警察は直ちに対応に乗り出した。交番職員、初動対応チーム、警察特殊部隊の投入により広場は緊張状態となり、市民は立ち止まり、撮影も一時中断された。
警察は位置追跡の末、容疑者をソウル市東大門区(トンデムン区)で検挙したと発表。現場では、爆発物や疑わしい物体は発見されず、再会を期待していた市民は安心したが、脅迫によりロマンチックな場が台無しにされたことに対し、怒りと失望の声が上がった。オンラインでは「大切な瞬間に水を差された」との批判も寄せられた。
制作陣は動じることなく、「72時間の撮影は予定通り進行した」と述べ、特別版の放送を決定した。今回の番組は、単なる再会シーンの確認に留まらず、10年前の青春の約束が時の流れの中でどのような意味を刻んでいるのかを記録する。
22日夜10時、KBS2にて、10年前に安東駅で交わされた約束の結末が公開された。
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