KBSとDisney+が満を持して披露した超豪華キャスティングのドラマが、初回放送で8.1%という高視聴率を記録して話題を集めたものの、第2話では5.9%へと急落し、視聴者の関心が分散している。

23日に初放送されたこの作品は、俳優マ・ドンソクが9年ぶりにドラマ復帰する作品『TWELVE トゥエルブ』だ。ニールセンコリア全国世帯基準で第1話8.1%という成功的な数値を記録した後、第2話では2.2ポイント下落した5.9%となった。各話のランニングタイムが40分余りであることを考慮すると、なおさら惜しい結果といえる。
『TWELVE トゥエルブ』の視聴率低下とは対照的に、同時間帯の競合作であるtvN『暴君のシェフ』は第1話4.8%から第2話6.6%へと上昇し、わずか2話で視聴率1位が逆転した。数年間、土日午後9時枠を掌握してきたtvNに対し、KBS2TVが新たに編成時間帯を切り開き対決構図が形成された。

十二支神を題材にしたアクションヒーロー物『TWELVE トゥエルブ』…評価は割れるもDisney+では1位
『TWELVE トゥエルブ』は東洋の十二支神伝説を現代的に再解釈したアクションヒーロー作品だ。十二天使が人間世界を守るために悪の勢力と戦う物語で、企画段階から独創的な世界観として注目された。
マ・ドンソクは『元カレは天才詐欺師 〜38師機動隊〜』(2016)以来の久々のドラマ出演であると同時に、脚本作業にも直接参加し、自身のカラーを盛り込んだ。ソ・イングク、パク・ヒョンシク、ソン・ドンイル、イ・ジュビンなど実力派俳優が多数合流し、華やかなラインナップを完成させた。

しかし視聴者からはストーリー展開方式や制作クオリティに対する不満が寄せられた。全8部構成にもかかわらず、序盤のエピソードを人物紹介や状況説明に割き、停滞感のある展開を見せたという評価だ。特に期待を集めたアクションシーンでは打撃感やスピード感が不足しているとの指摘が出た。
最も酷評を受けたのはCG技術だった。初回での悪役登場シーンやメインヴィラン「オグィ」を召喚する場面で不自然な視覚効果が緊張感を削いだ。セットや衣装、CGがうまく調和せず、完成度の高い映像を作り出せなかったとの分析だ。

国内地上波の視聴率とは別に、グローバルOTTプラットフォームDisney+では好反応を得た。公開直後、長らく「今日の韓国トップ10」で1位を維持していた『パイン:ならず者たち』を抜き、トップに立った。
24日に放送された第2話では、数千年にわたり世界を守ってきた十二支神の天使たちが一夜にしてすべての力を失い、平凡な人間へと転落する衝撃の展開が描かれた。同時に長年封印されていた絶対悪「オグィ(パク・ヒョンシク)」が復活し、世界が混沌に陥る様子が繰り広げられた。

虎の力を持つリーダー・テサン(マ・ドンソク)は現在、闇金業者として正体を隠しながら暮らしており、龍を象徴する天使ミル(イ・ジュビン)は予知能力で不吉な未来を感じ取り、不安に苛まれる。過去に牛、兎、羊、鶏を象徴する4人の仲間をすでに失った天使たちに、絶体絶命の危機が迫り緊張感が高まった。
『TWELVE トゥエルブ』は毎週土曜・日曜午後9時20分にKBS2TVで放送され、OTTプラットフォームDisney+を通じて世界中の視聴者にも配信される。特に第3話以降は、tvN『暴君のシェフ』との本格的な視聴率争いが一層激化すると予想され、注目を集めている。
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