第2話までの放送で視聴率6.6%(ニールセンコリア基準)を記録し、成功的なスタートを切ったtvN新ドラマ『暴君のシェフ』が、Netflix「TOP TV shows」部門で堂々と1位に輝いた。

25日のグローバルOTTプラットフォーム視聴ランキングサイト「FlixPatrol」によれば、『暴君のシェフ』はNetflixグローバル「TOP TV shows」部門で1位を獲得し、40カ国で1位の成績を収めたという。
ただし、韓国ではNetflixのR18+オリジナルシリーズ『エマ』に押され2位となった。一方、『エマ』は韓国1位ながら、グローバルTOP10には未だランクインしていない。
同日にDisney+の『TWELVE トゥエルブ』はDisney+グローバル「TOP TV shows」部門で9位にランクインした。韓国、日本、シンガポールの各国トップ10入りの中で、韓国と日本では1位の成績を収め、話題を呼んでいる。
23日に初放送された『暴君のシェフ』は、第1話が視聴率4.9%、第2話が6.6%を記録し、好調な出発を見せた。この調子なら、前作のtvNドラマ『瑞草洞<ソチョドン>』が最終回で記録した最高視聴率7.7%に迫る可能性がある。

24日の放送では、イム・ユナが演じるジヨンが、暴君イ・ホン(イ・チェミン)の口に合う料理を提供した結果、宮廷に連行されるシーンが描かれた。平凡なフレンチシェフであったジヨンは、一夜にして朝鮮時代でその実力を認められ、自由を奪われた宮廷料理人へと転落した。

しかしジヨンは、独創的な調理法で全員を驚かせ、自らの生存戦略を確立した。急遽晩餐の準備に回されたジヨンは、劣悪な素材と環境下で真空調理法を発想し、朝鮮時代では見られない真空調理ステーキを生み出した。
これを味わった、絶対的な味覚を誇るイ・ホンは「天下一美」と絶賛。自作の料理が認められた喜びも束の間、イ・ホンはジヨンを自信の宮廷へ連行することを宣言した。王の味覚を強く引きつけた罪として、縛られ連行されるジヨンの姿は、笑いと衝撃を呼んだ。

悪い予感とともに宮廷に入ったジヨンは、新たな危機に直面した。寵愛を受ける側室カン・モクジュ(カン・ハンナ)の牽制がその要因である。イ・ホンは「その時になれば頼むでしょ、助けてくれと」と暴君らしさを露わにし、ジヨンを恐怖に陥れた。
放送を見たネットユーザー からは、「イム・ユナとイ・チェミンのケミストリーが合格」、「面白い。二人のケミストリーと食欲をそそる料理が魅力的」、「イム・ユナは演技も料理も上手、壊れても可愛い」、「偶然見始めたら本編最後まで見てしまった。これはただ事ではない。超面白い」、「スヤン大君のイ・ジョンジェ登場シーン以降、最高の登場シーン」、「久しぶりに時間があっという間に過ぎた。来週まで待てない。最高に面白い」、「お、面白い!ただ、食欲が刺激される(笑)」、「ユナも演技が大いに成長した。彼女の経歴は無視できない」といった声が寄せられた。

『暴君のシェフ』の原作は、Naverシリーズで評価9.7を記録し、数百万回の閲覧を集めた人気ウェブ小説『燕山君(ヨンサン君)のシェフとして生き残る』である。全276話で完結し、パリのミシュランシェフが朝鮮に放り込まれ、暴君の味覚を魅了するという独自の設定で大きな話題となった。

原作ウェブ小説が高い支持を得たのは、歴史的に悪名高かった燕山君を絶対的な味覚の王として再解釈した点にある。従来、燕山君といえば殺伐な宮廷と恐怖を連想させたが、この新たな解釈は新鮮かつ魅力的に映った。
『暴君のシェフ』の人気には、俳優たちのケミストリーも大きく影響している。映画やドラマで「興行クイーン」として知られるイム・ユナはもちろん、物語が進むにつれイ・チェミンの活躍も視聴者の注目を集めている。
『暴君のシェフ』は既に一度キャスティングの変更を経験している。元々イ・ハン役は俳優パク・ソンフンが担当していたが、論争を受け降板し、イ・チェミンが合流することになった。イ・チェミンは短期間で乗馬、弓術、時代劇調の演技を習得し、ジャン・テユ監督から「120%満足」と絶賛された。実際、視聴者もその堅実な時代劇調と卓越した演技に驚いている。

どの現代料理が、絶対的な味覚を持つ朝鮮時代の暴君イ・ホンを魅了するかも注目点である。原作では、コチュジャンバタービビンバ、宮廷式シーフードパスタ、ハーブ添えの漬物、朝鮮風デザートプレートなど、当時の人々には馴染みの薄い料理が登場すると知られる。ドラマでどの現代料理がイ・ホンや宮廷の人々を驚かせるのか、関心が集まっている。
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