アニメーション史上最高の作品の一つとされる伝説的名作が、韓国でIMAX再上映を控え再び人気を集め始めた。

3日、映画館入場券統合電算網によると映画『もののけ姫』はリアルタイム前売り率8位、日別ボックスオフィス10位にランクインした。特にリアルタイム前売り率チャートでは10位の『ゾンビになってしまった私の娘』を抜く成果も見せた。
さらに注目すべきは、『もののけ姫』が本格的な再上映前にもかかわらずこのような成績を収めている点である。現在の観客数は一部劇場での先行上映結果が反映されたもので、映画は今月17日に正式再上映を控えており、まだ2週間も残っている状況で早くも大きな期待を集めている。
『もののけ姫』は日本を代表するアニメーションスタジオ「スタジオジブリ」の作品で、巨匠・宮崎駿監督がメガホンを取った。宮崎監督の永遠のパートナー久石譲が音楽を担当した。
スタジオジブリは『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』など数々の傑作を世に送り出し、アニメーションの地図を何度も塗り替えてきた。

宮崎駿監督はジブリの総帥として「生ける伝説」と呼ばれる人物だ。1941年生まれの高齢でありながらも、2023年には『君たちはどう生きるか』を監督するなどアニメへの情熱を燃やし続けている。
宮崎監督の最大の特徴は、ほぼ手描きで作画を完成させる点である。3DやAI技術が発達した現代でも、自らの手で一枚一枚を仕上げる。子供の心を覗き込むような純粋さと豊かな想像力に満ちた世界観は、観客を幼少期に引き戻しながらも深い気づきを与える。
日本では宮崎監督の後継者探しが以前から続いており、その存在感は絶大である。『エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督、『君の名は。』『すずめの戸締まり』の新海誠監督、『時をかける少女』『おおかみこどもの雨と雪』の細田守監督など、現代アニメ界の巨匠たちが後継候補とされるほどだ。

1997年に日本で公開された『もののけ姫』は、ジブリと宮崎駿双方にとって代表作とされる。構想期間を含めた制作期間だけで19年、製作費は当時約200億ウォン(約21億2,655万円)に達した。
主人公アシタカは自然の神と人間が共存する世界で、人間と自然の折り合いを模索する。自然を踏みにじる人間に怒る猪神と、強力な武器で自然を征服しようとする指導者エボシの間で、破壊と共存、文明と生命のどちらかを選ばねばならない岐路に立たされる。
哲学的かつ芸術的なテーマを持ち、ジブリ作品の中で最もダークな雰囲気で知られる。そのためむしろ大人が楽しむ作品として親しまれてきた。
『もののけ姫』は当時日本で1,300万人の観客を動員し、現在も歴代日本興行収入ランキング9位に位置している。世界的にも大ヒットを記録し、グローバルで2億ドル(約296億2,710万円)以上の収益を上げた。
また当時、日本文化庁メディア芸術祭、日本アカデミー賞、アニメーション神戸など主要な映画賞で大賞・作品賞を受賞。日本を代表する映画誌「キネマ旬報」は1990年代日本映画の7位に選出している。

韓国では2003年に初公開され、今回の国内再上映は22年ぶりとなる。『もののけ姫』はIMAXで今月17日から上映される予定である。
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