
韓国を代表するブルースバンド、チェ・ハンソク&ブギーモンスターと歌手チョンインが共演した新曲「この歌だけを覚えている話」のバンドバージョンライブ映像が、9月5日にStone Music Entertainmentの公式YouTubeチャンネルを通じて公開された。
今回のライブ映像は、音源で感じた感性とはまた異なる生々しい臨場感を伝え、リスナーの耳を釘付けにした。
チョンインは冒頭から特有の深みのある音色と濃厚な感性でステージを支配した。「ソウル・ディーバ」という修飾語が惜しくない彼女のボーカルは、あの時代の思い出を呼び起こす触媒のように作用し、聴く者の心を静かに濡らしていく。
チェ・ハンソクの演奏は、まるで物語を語りかけるような流れに沿いながら自然に感情を引き上げる。また、パワフルなボーカルが演奏と溶け合い、彼の音楽はバンドと共にしてこそ完成されるという事実を改めて証明した。
彼らの呼吸は作為的な演出ではなく、心からの交感に基づいているかのように感じられる。音楽が単なる聴覚的体験を超え、時間と記憶をつなぐ媒介となり得ることを、このライブクリップは示している。互いの音楽的な質感が重なり合う瞬間、馴染みは新しさとなり、その新しさは再び古い記憶を呼び起こす。言葉では説明できないその響きは、この曲を聴くすべての人の心に静かに降り積もる。
この曲は1980〜1990年代の感性を現代的に再解釈したブルースベースの楽曲である。メロディーには当時の情緒がそのまま込められ、歌詞にはキム・ゴンモ、シン・スンフン、イ・ムンセなど当時を代表するミュージシャンへの愛情と郷愁がにじんでいる。単なるレトロ風ではなく、時代を超える感情の連結線が生きている楽曲だ。
「この歌だけを覚えている話」は9月4日に音源として先行公開された。公開直後からリスナーの間では「当時の感性がよみがえる」「心に響く歌だ」といった反応が続出。そこにライブクリップが加わり、その感動は倍増した。
音源とはまた異なる感動を伝えるバンドライブ映像は、各種オンラインプラットフォームで視聴可能だ。この映像は、1980〜1990年代の音楽を覚えているすべての人々に深い響きを与えるものとなるだろう。
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