初回放送から視聴率7.9%を記録し、同時間帯全体でチャンネル1位に輝いた新作が話題を呼んでいる。KBS2の日替わりドラマ『親密なリプリー』は、22日に放送された第1話で爆発的な反響を得、順調なスタートを切った。

イ・ドヒョン作家が脚本を担当し、ソン・ソクジンPDが演出した本作は、複雑な家族の歴史とアイデンティティの混乱を描いた物語で、初回放送から視線を奪った。主演のチャ・ジョンウォン役のイ・シアは、父親への殺人冤罪と母親の見捨てという二重の苦悩の中で生きる人物をリアルに表現した。
ドラマは、25年前に警察に連行されたチャ・ギボム(パク・チョルホ)と、涙を流す幼いジョンウォンの姿で幕を開ける。その後、「その後も25年間、母は私を迎えに来なかった」というチャ・ジョンウォンの独白とともに、高校卒業という学歴ゆえに面接で断られ、各種アルバイトを転々とする現実が描かれた。
特に、現時点で急展開するモンタージュ・シークエンスで、ウェディングドレスをまとったチャ・ジョンウォンが「ハン・ヘラ、あなたを打ち砕けるなら偽物でも構わない。チュ・ヨンチェにならねば。いや、私はチュ・ヨンチェだ」と吐露するシーンは、強烈な印象を残した。

過去と現在を行き来する構成の中で、デパートのパーソナルショッパーとして働いていたチャ・ジョンウォンが、VIP客の自宅で恋人と共にいた高校時代の同級生チュ・ヨンチェ(イ・ヒョナ)と偶然再会する過程が緻密に描かれた。高級ブランドの衣装に身を包み上流階級のパーティーに参加したチャ・ジョンウォンが、初めて他人になりきって感じる歓喜も、繊細に捉えられている。
一方、ハン・ヘラ(イ・イルファ)とコン・ナンスク(イ・スンヨン)との間で繰り広げられる心理戦が、ドラマの緊張感を一層高めた。デパートの高級品フロアで激突した二人が、チン・テソク(チェ・ジョンファン)とともに子供たちの結婚問題を議論するシーンでは、異なる階層間の微妙な対立が浮かび上がった。

イ・イルファは、財閥家族の洗練された奥さんの容姿の背後に隠された母性愛を、控えめな演技で表現した。娘チン・セミ(チェ・ダウン)が手渡した携帯電話の写真を見ながら、秘密金庫から幼きジョンウォンの遺品を取り出すシーンでは、25年間抑え込んできた愛情がそのまま伝わった。
ドラマのハイライトは、最終エンディングのシークエンスであった。面接官の不当な要求を拒み駆け出したチャ・ジョンウォンが、雨の中で倒れて涙を流す瞬間、ハン・ヘラが現れて傘を差し出すシーンは、運命的な再会の序章を告げた。二人が互いを見つめ合う中、過去の別れのシーンが交錯し、今後の関係変化への興味を一層煽った。


演技派俳優たちのアンサンブルも注目に値する。6年ぶりにKBSの日替わり劇に復帰した俳優イ・スンヨンは、欲望に駆られて娘さえ捨てる悪役コン・ナンスク役を演じ、強烈な演技を披露した。チェ・ジョンファン、パク・チョルホ、ソル・ジョンファン、ハン・ギウンらも各々のキャラクターに深みを加えた。
放送後、視聴者は「オープニングから不倫だなんて」、「展開が早くてとても面白い。できるだけ生放送を見逃さないつもり」、「初回放送から展開が超スピードで、あっという間」、「不倫から始まって復讐する内容か…」、「全員が演技派俳優だから見応えがある」、「初回から目が回る。高刺激」などの反応を示し、熱い関心を集めた。
『親密なリプリー』は、嫁と姑として出会った母娘が財閥ゴニャン家を取り巻き、繰り広げる嘘の戦争と人生逆転劇を描いた作品だ。毎週月曜日から金曜日の午後7時50分にKBS2で放送される。
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