かつて5%台まで視聴率が落ち込み、危うい流れを見せていたtvNの月火ドラマ『シン社長プロジェクト』が、最終回まで1回を残してついに10%の壁を突破した。劇的な反転の物語を完成させ、「有終の美」への期待感を最高に引き上げた。

ニールセン・コリアによると、27日に放送された『シン社長プロジェクト』第11話は、首都圏の世帯基準で平均8.8%、最高10.3%、全国世帯平均9.1%、最高10.5%を記録した。これは自己最高視聴率で、地上波を含む全チャンネルの同時間帯で1位に立った。また、tvNのターゲットである20~40代男女視聴率でも、ケーブルと総合編成を通じて1位を獲得した。
『シン社長プロジェクト』は先月15日に5.9%で初放送を開始した。第2話で7.4%を記録し、急速に上昇曲線を描いたが、その後は安定した7~8%台の視聴率に留まった。特に先月29日に放送された第5話で8.7%でピークを迎えた後、第7話で5.5%に急落し、一時は停滞した。しかし、すぐに次の回で7%台を回復し、最終回を前にした第11話で10%を突破し、反転の完結線を描いた。

このような上昇の中心には俳優ハン・ソッキュがいる。劇中で彼は元レジェンド交渉家であり、現在はチキン店の社長として生きる「シン社長」を演じ、冷徹さと人間味が共存する複合的なキャラクターを完璧に描き出した。ハン・ソッキュ特有の重厚なカリスマはもちろん、息子を失った父親の怒りと悲しみ、そして正義に向けた最後の決断まで、深みのある演技で表現し、回を重ねるごとに没入感を高めた。
27日に放送された第11話では、視聴者が待ち望んでいた「真実の瞬間」が爆発した。シン社長は殺人者ユン・ドンヒ(ミン・ソンウク)を誘拐し、息子の死を追及し、国家法務病院の院長イ・ホジュン(パク・ヒョックォン)に疑いの矢を向けた。チョ・フィリップ(ペ・ヒョンソン)とチェ・チョル(キム・ソンオ)が繰り広げたシン社長流の作戦は、迅速に進行した。イ・シオン(イ・レ)が確保したUSBの原本が決定的な手がかりとなり、ユン・ドンヒとイ・ホジュンの殺人依頼の状況が明らかになり、情勢が逆転した。

「人質犯シン社長、人質ユン・ドンヒ」ではなく「人質犯ユン・ドンヒ、人質シン社長」として状況を覆す大胆な戦略は、視聴者にスリリングなカタルシスを提供した。その後、3人が一堂に会し、隠された真実が暴露された。イ・ホジュンは最後まで悪行を否定したが、ユン・ドンヒの絶叫によって本性を現し、殺人依頼および金銭取引の記録が公開され、緊張感が最高潮に達した。結局、USBに収められた証拠と自白によってイ・ホジュンは逮捕された。
シン社長はすべての真実が明らかになった後も、罪悪感と喪失感の中で崩れ落ちた。しかし、周囲の人々の慰めの中で少しずつ平穏を取り戻す姿が描かれ、視聴者に深い余韻を残した。放送を見た視聴者は「泣き崩れた」、「悲しいが爽快だった」、「ハン・ソッキュの演技は信じて見る」といった爆発的な反応を示した。
最終回を前にした『シン社長プロジェクト』が残り1話で再び記録を更新できるかに関心が集まる。すでに自己最高視聴率を更新し、10%の高みに達したため、最終回では完全な句点を打つ可能性が高い。ハン・ソッキュが完成させる最後のシーンがどのような結末で視聴者を迎えるのか、今すべての視線が28日の放送に向けられている。

※ tvNドラマ『シン社長プロジェクト』(ニールセン・コリア提供、全国基準)
-第1話(09.15)5.9%
-第2話(09.16)7.4%
-第3話(09.22)8.0%
-第4話(09.23)7.7%
-第5話(09.29)8.7%
-第6話(09.30)7.5%
-第7話(10.06)5.5%
-第8話(10.07)7.2%
-第9話(10.20)8.4%
-第10話(10.21)8.1%
-第11話(10.27)9.1%
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