俳優ホ・ソンテ・チョ・ボクレ主演の犯罪アクションコメディ『情報員』が正式公開を1日前に控え、異例の上昇傾向を見せている。公開前から主要劇場で上映回数と上映館が相次いで拡大し、事実上「口コミ興行」が本格化した雰囲気だ。

配給会社映画特別市SMCによると『情報員』は3日と4日、ロッテシネマワールドタワー・CGV龍山アイパークモール・CGV汝矣島・MEGABOXコエックスなどの大型上映館を中心に回数増加の流れが捉えられた。特に観客動員数が集中する昼・夕のプライムタイム上映が追加され、公開前に映画が上映館を広げる非常に異例な状況が演出されている。劇場街では観客反応が実際に動いているという評価が出ている。
このような変化は先月行われた一連の試写会以降、迅速に広がった「口コミ」の影響が決定的に作用したと分析されている。20日に最初の観客試写会、28日にVIP試写会、29~30日にプレミア上映会まで続いたイベントで映画を先に接した観客たちは、各種SNSやコミュニティに好評を残し、期待感を高めた。「ホ・ソンテ俳優のアクションとコメディが際立つ」「爽快に笑える年末映画」「家族全体が楽しめる映画」など多数の肯定的な感想が共有され、自発的な関心が劇場上映拡大に反映されたと見られる。

『情報員』は降格後、意欲を失った刑事オ・ナムヒョク(ホ・ソンテ)と、重大な事件情報を伝えながら目の前の金を手に入れてきた情報員チョ・テボン(チョ・ボクレ)が偶然巨大な事件に巻き込まれ、繰り広げられる犯罪アクションコメディだ。ホ・ソンテは最後の一発を狙う刑事オ・ナムヒョク役を務め、既存のイメージとは異なるコミカルな魅力を披露し、チョ・ボクレとは相性の悪いケミストリーで笑いを引き出す。二人は事あるごとにぶつかるが、作戦の前では妙に呼吸が合う「ぶつかり合うコンビ」を見せ、義理と裏切りが入り混じった独特のブロマンスを完成させた。
ここに刑事イ・ソヨン役のソ・ミンジュが加わり、また別の楽しみポイントが形成された。行動が先行するイ・ソヨンに対するオ・ナムヒョクの純情、そして予期せず形成される三角関係は、犯罪コメディにロマンティックな色合いを加え、映画の完成度を高める。ホ・ソンテが直接「恋愛メロスリラーも狙う感情演技」と明かすほど、登場人物間の関係変化も主要な見どころだ。

興行期待感を高める要素はもう一つある。『情報員』は韓国国内公開前にすでに海外で作品性を認められた。先月26~27日にマカオで開催された2025アジア国際映画祭で外国語映画部門作品賞を受賞したのだ。これはニューヨーク・アジアン映画祭の開幕作選定、ロンドン韓国映画祭シネマナウ・セクション公式招待に続く三つ目の国際的成果だ。海外で先に認められた犯罪アクションコメディという点は映画の信頼度を一層高める。
制作会社ハン・ソング代表は「海外で先に意味のある成果を見せられて感謝している」とし、「韓国国内の観客が映画を通じて少しでも笑いと癒しの時間を持てることを願っている」と感想を述べた。制作陣の言葉通り『情報員』は重い社会的メッセージよりも爽快な笑いと軽快なテンポに焦点を当てた作品で、年末の劇場街に軽やかな活力を加えることが予想される。

同僚俳優たちの応援も続いている。パク・ボゴム・ソン・ソック・イ・サンイ・イ・ジュンヨン・コ・ギュピルなどは試写会に参加できなかった代わりに映像メッセージを通じて宣伝に力を入れており、ホ・ソンテはチャレンジ参加などで作品の知名度を直接引き上げている。SNSを基盤とした話題性が劇場の実観客動員数に繋がる流れが感じられ、『情報員』は公開前からすでに「興行期待株」として確固たる地位を築いた形だ。
公開前に上映館が拡大するケースは珍しい。しかし『情報員』は口コミが迅速に広がり、観客の流入可能性を実質的に高め、劇場はそれに合わせて上映回数を増やしている。公開初週の観客推移に応じて追加拡大の可能性も慎重に予測される。
韓国の犯罪コメディジャンルの新しい顔として浮上している『情報員』は、12月3日に公開される。
※リアルタイム予約率ランキング – 12月2日午後2時00分基準
1位『ズートピア2』(45.9%)
2位『劇場版呪術廻戦:渋谷事変X死滅回游』(11.1%)
3位『情報員』(10.1%)
4位『上の家の人々』(8.4%)
5位『コンクリートマーケット』(3.5%)
6位『ウィキッド:フォーグッド』(3.1%)
7位『劇場版チェンソーマン:レジェ編』(2.1%)
8位『ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔』(1.8%)
9位『ナウ・ユー・シー・ミー3』(1.6%)
10位『モンスタエックス:コネクトXインシネマ』(1.5%)
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