MBCが快挙！最終回当日に自己最高視聴率を更新した韓国ドラマ

スターライト 2025.12.22 アクセス

最終回当日に最高視聴率を記録したMBC金土ドラマ『この川には月が流れる』が最終話でニールセン・コリア全国世帯基準6.8％、首都圏世帯基準6.4％を記録し、自己最高視聴率を更新して幕を閉じた。パク・ダリが妊娠を知る場面では瞬間最高視聴率が7.5％まで跳ね上がった。

『この川には月が流れる』は笑顔を失った世子と記憶を失った夫婦が魂を入れ替えるという設定で描かれる、立場逆転のロマンスファンタジー時代劇だ。最終回では復讐の果てに関係と運命が本来の位置を取り戻し、登場人物たちがそれぞれの「花道」を歩み始める結末が一気に描かれた。

最終話でイ・ガン（カン・テオ）は左議政キム・ハンチョル（チン・グ）の武器であった密約書を焼き払い、王イ・ヒ（キム・ナムヒ）に王権を取り戻させた。イ・ヒは直ちにキム・ハンチョルの逮捕を命じるが、配下の無名団が現れて護衛に入ったことで取り逃がしてしまう。

窮地に追い詰められたキム・ハンチョルはパク・ダリ（キム・セジョン）を刃物で刺し人質にした後、イガンが連れ去ったチャンジョン王妃（チャン・ヒジン）を連れてくるよう要求する。ダリを失うことができなかったイ・ガンは激しい雨を利用して再び魂を入れ替える決断を下した。すでに一度死を経験したダリに同じ苦しみを与えることはできなかったからだ。計画通りに入れ替わることに成功したイガンは自分の姿を見て涙を流すダリを必死に慰めるが、やがて目を閉じ周囲を衝撃に包んだ。

イガンの突然の行動によって計画が狂ったキム・ハンチョルは殺戮を重ねながら、チャンジョン王妃へと近づく。しかし、すでに両者の間には越えられない壁があった。自身の恋慕のために他人の想いを利用してきたキム・ハンチョルはチャンジョン王妃の目の前で悲惨な最期を迎える。

同じ頃、イ・ガンの身体で辛うじて命をつないだダリの魂はイ・ガンの魂を必死に引き留めようとする。全身で悲しみを吐き出し、切なる祈りを捧げるダリの願いが通じたかのように、二人の紅縁が再び光を放ち、枯れかけていた縁花が満開となった。ダリの身体も息を吹き返す。互いのためなら死もいとわなかったイ・ガンとダリの深い愛が奇跡を起こした瞬間だった。

左議政キム・ハンチョルの死と共に歪んでいたすべての縁は元の場所へと戻る。イ・ガンとダリは王と中殿の座に就き、より良い国を築くために力を尽くす。イ・ウン（イ・シニョン）とキム・ウヒ（ホン・スジュ）も夫婦となった。愛する人々と共にそれぞれの花道を歩む登場人物たちの幸せな笑顔を最後にドラマは幕を閉じた。

放送終了と共にキャスト陣のコメントも伝えられた。カン・テオは「1年にわたり、時間を忘れて撮影に集中した。家族のように心を一つにして毎日顔を合わせたスタッフ、キャストの皆さん、本当にお疲れさまでした。おかげで楽しく幸せな思い出ができた」と語り「最後まで『イ・ガンには月が流れる』を愛し、イ・ガンとダリ、カン・ヨヌル、そして全ての役柄を大切にしてくださった視聴者の皆さんに心から感謝する」と述べた。

キム・セジョンも「時代と時間を越えて私がダリとカン・ヨヌルを表現できた日々は、誰よりも幸せで感謝に満ちた時間だった」と振り返り「皆さんの思いやりのおかげで今のカン・ヨヌルに出会え『この川には月が流れる』の仲間たちと巡り会えたからこそ、多くの称賛をいただけたと思う。長い時間、私たちの物語に耳を傾けてくれて感謝する」と伝えた。

イ・シニョンは「自分なりの色をどう見せるか、たくさん悩んだ作品だった」とし「イ・ウンの複雑な心理や内面の痛み、感情と物語を表現する中で多くを学び成長できた。共に没入してくれた視聴者の皆さんに感謝する。これからも、より深みのある演技を見せられるよう努力したい」と語った。

ホン・スジュは「私にとってキム・ウヒはとても大きな意味を持つ人物で、作品が終わった今も余韻が残っている」とし「至らない部分もあったが、温かく見守ってくださった方々に心から感謝したい。監督、スタッフ、そして素晴らしい先輩や仲間たちと共に仕事ができて幸せだった。今後はさらに成長した姿で応えたい」と述べた。