
NewJeansのメンバー ダニエルが所属事務所 ADORから専属契約解除の通知を受け、違約金訴訟に巻き込まれた。他のメンバーが復帰に向け協議を続ける中で、ダニエルだけが事実上の退場手続きを踏むことになった。
ADORは29日、公式の立場を通じてダニエルに対する専属契約解除を通知し、当日中に裁判所に違約金および損害賠償の訴状を提出する予定であると明らかにした。ADORはダニエルとこれ以上所属アーティストとしてともにすることが難しいと判断し、今回の紛争を引き起こしメンバーの復帰を遅らせた責任を問うため、ダニエルの家族1人とミン・ヒジン前代表にも法的責任を問うと述べた。

裁判所は10月30日、ADORとNewJeansのメンバー間の専属契約が有効であるとの判決を下した。この判決以降、ヘリン、ヘイン、ハニが復帰を確定し、ミンジはADORとの協議を続けている。しかし、ダニエル側はADORの経営体制を受け入れなかったり、妥協が難しい条件を提示したことで交渉が遅延していた。
ADORが提起した違約金訴訟は契約違反行為そのものに対する懲罰的性格の違約金を請求するものである。すでに裁判所が専属契約が有効であると判決した状態で契約履行を拒否した点は法廷で不利に作用する可能性が高い。NewJeansの世界的な地位を考慮すると、違約金請求額は相当な規模になると予想される。

ADORは訴状でダニエルの家族1人とミン・ヒジン前代表を紛争状況を引き起こした責任者として指名した。これは今回の事態を単なるメンバー個人の決定ではなく、組織的行為として規定しようとする意図があると解釈される。ADOR側は、彼らが裁判所の判決後にもメンバーの復帰を遅らせたり、妨害したと見ている。ADORが訴状で指名した「家族」はダニエルの母である。
今回の事態は、わずか1週間前に伝えられたダニエルの近況と対照を成す。Jinuseanのメンバーであるショーンは、22日に自身のインスタグラムにダニエルが連炭奉仕をする姿を捉えた写真を投稿し、「そうやってゆっくり一歩ずつ」と言ってダニエルを応援した。
先月12日、メンバー全員が復帰の意思を明らかにした直後であったため、大衆はこれを対立の終息の信号と受け取った。しかし、ADORの今回の発表は対外的な動きとは別に内部交渉が決裂したことを示している。

通常、大型アーティストが専属契約の紛争を経験する場合、レーベルは収益性を考慮して復帰を説得したり和解を試みる。しかし、ADORはダニエルに対して別れを宣言した。これは信頼関係が回復不可能なレベルに達したとの判断によるものであると思われる。
NewJeansはデビュー以来初めてメンバー脱退という危機に直面した。ADORは復帰したメンバーを中心にチームを再編し、運営の安定化に乗り出す計画であるが、5人体制の結束力を支えてきたファンダムの反発とブランドイメージの毀損は避けられない課題である。ダニエルに対するADORの法的措置が今後のNewJeans活動にどのような影響を及ぼすかに大衆の関心が集まっている。
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