20年が経った今も、アンディ・サーキスは「ゴラム」から脱することができない。今回は怪物のように曲がった体に全身センサーを付けて演技するだけではなく、監督席にまで座る。『ロード・オブ・ザ・リング』が帰ってくる。

ワーナー・ブラザースが制作する『ロード・オブ・ザ・リング:ゴラムを追え』が2027年12月17日に全世界の劇場公開を目指して本格的な制作準備に入った。2003年の『ロード・オブ・ザ・リング:王の帰還』以来24年ぶりにオリジナル制作陣が集結した新作だ。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズと『ホビット』シリーズを合わせて合計6本の映画が公開されており、この映画はその系譜を受け継ぐ7作目である。最後の『ホビット』映画である『ホビット:決戦のゆくえ』が公開されてから13年が経った。
映画が扱う時間帯は『ロード・オブ・ザ・リング:旅の仲間』よりも前の時点である。ガンダルフの指示を受けたアラゴルンがゴラムを追跡するのが核心のストーリーだ。ゴラムは一つの指輪を長い間所持していたため、指輪の行方を知っている唯一の存在である。サウロンがゴラムを捕まえて指輪の位置を知る前に、まず彼を手に入れなければならないという緊迫感が物語を引っ張る。この時期のアラゴルンはまだ王位を取り戻す前、ストライダーという名前の放浪者の境界兵と呼ばれていた時代である。

オリジナル3部作を作ったピーター・ジャクソン監督は、今回は制作総指揮として戻ってきた。彼の長年の仲間であるフラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエンも共に参加する。この3人は『ロード・オブ・ザ・リング』3部作と『ホビット』3部作を共に作った核心制作陣である。脚本は彼らにフィービー・ギッティンズとアーティ・パパジョージウが加わり共同執筆した。
ジャクソンはインタビューで「ゴラムというキャラクターは人間の本性の最悪と同情心を同時に持つ魅力的な存在だ」と述べ、「既存の映画で扱えなかった彼の旅をより深く掘り下げたいと思った」と明らかにした。
監督はオリジナルシリーズでゴラムを演じたアンディ・サーキスが担当する。サーキスはゴラム役の主演も兼任する。ゴラムは全身にセンサーが付いた特殊スーツを着てコンピューターグラフィックスで表現されるキャラクターだ。サーキスはこの役で世界的な名声を得た。しかし、彼の演出キャリアについては懸念も出ている。サーキスはマーベル映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』を監督したが、その際に酷評を受けた。ゴラムを主人公にした同名のゲーム『ロード・オブ・ザ・リング:ゴラム』が2023年に発売された際、評価と興行の両方で大きく失敗した前歴があることも不安要素として挙げられている。しかし、ゴラムというキャラクターとこの世界観に対する理解は誰よりも深いという意見には異論がない。
元祖アラゴルンの帰還は結局実現しなかった。オリジナル3部作でアラゴルンを演じたヴィゴ・モーテンセンは今回の作品への出演提案を拒否した。制作陣はコンピューターグラフィックスで俳優を実際より若く見せるいわゆる「ディ・エイジング」技術を使ってでもモーテンセンをキャスティングする案を検討した。脚本家ボウエンは「ヴィゴ・モーテンセンでない他の俳優がアラゴルンを演じるのは想像しにくい」と公に明らかにした。しかし、モーテンセンは辞退した。彼は以前『ホビット』シリーズのカメオ出演提案も拒否したことがある。原作小説にアラゴルンが登場しないという理由からだった。原作に忠実であろうとする彼の信念が今回も貫かれた形だ。

その空席を埋める俳優として1996年生まれのイギリスの俳優レオ・ウッダルが選ばれたという報道があった。ウッダルはアメリカのHBOで放送されたドラマ『ホワイト・ロータス』シーズン2に出演し国際的に名を馳せた新鋭俳優だ。まだ公式に確定はしていないが、業界では既成事実として受け入れられている雰囲気だ。
ガンダルフとフロドは元の俳優たちがそのまま戻ってくる。オリジナルシリーズで灰色の魔法使いガンダルフを演じたイアン・マッケランは2025年8月にイギリスのあるイベントで自分とフロド役のイライジャ・ウッドが今回の映画に復帰すると直接明らかにした。マッケレンは現在86歳である。
オリジナルシリーズでエルフの君主エルロンドを演じたヒューゴ・ウィーヴィングは年齢などを理由にこのシリーズにもう出演しないと宣言しているため、今回の作品にも登場しない可能性が高い。
女性キャラクターのキャスティングも輪郭を明らかにしている。ケイト・ウィンスレットが出演するという報道があったが、具体的な役柄はまだ公開されていない。ウィンスレットは1994年にピーター・ジャクソン監督が演出した『乙女の祈り』で俳優人生をスタートさせた。ジャクソン監督との長い縁が今回の参加につながった形だ。
もう一人の女性役としてはドラマ『クイーンズ・ギャンビット』と映画『ラストナイト・イン・ソーホー』で有名なアニャ・テイラー=ジョイが交渉中であると知られている。役柄は公開されていないが、アラゴルンの恋人アルウェンではないかという推測が出ている。しかし原作小説でアルウェンの比重は極めて少ない。オリジナル3部作ではアルウェンの比重が原作よりもはるかに大きくなったが、今回も同様の方法で脚色される可能性がある。
撮影は今夏ニュージーランドで始まる予定だ。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズはニュージーランドの広大な自然地形を背景に撮影してきており、今回も同じ方法を続ける。公開日である2027年12月17日にはマーベルの『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』と劇場で正面から対決することになる。『ロード・オブ・ザ・リング』系の映画と『アベンジャーズ』映画が同じ日に公開されるのは今回が初めてである。
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズは全世界で29億2,000万ドル(約4,650万円)の興行収入を上げた。
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