「出勤できない場合、クビになってしまうかもしれないんです。助けてください」
韓国の尹錫悦大統領の拘束事態に反発し、ソウル西部地方裁判所に乱入して騒動を起こした尹大統領支持者の友人と名乗るネットユーザーが助けを求めていることが明らかにされた。
投稿者のA氏は20日、ディシインサイドの「国民の力・非常対策委員会ギャラリー」に「逮捕された友人たちを助けてください…僕の友人も逮捕されました」というタイトルで投稿をし「出勤できない場合、クビになってしまうかもしれないんです。それにも関わらず拘束するなんておかしいのではないでしょうか。凶悪犯でさえ通常は拘束されたりしないです。ただ巻き込まれただけなんです。いつ釈放されるかも分からないまま、このような拘束事態は間違っていると思います」と述べた。
彼は「皆さん、助けてください。お願いします。今(友人と)カカオトークで連絡を取っています。弁護士の支援を受けるようアドバイスしているところです」と語った。
先に、ソウル西部地裁のチャ・ウンギョン部長判事は前日午前2時50分頃、尹大統領に対する拘束令状を発付したと伝えられた。これに反発した熱狂的な尹大統領支持者たちがソウル西部地裁に乱入し、備品を破損するなど騒動を引き起こしたのだという。
ソウル警察庁はこの日「西部地裁と憲法裁判所の内・外部で発生した集団的違法行為により、計90人を現行犯逮捕し、19カ所の警察署で捜査中である」と発表した。警察によると、逮捕された90人のうち46人は西部地裁への侵入容疑、10人は高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の車両妨害など公務執行妨害容疑、10人は警察官への暴行や西部地裁の塀越え容疑を受けているという。警察はこの66人に対し、順次西部地検に拘束令状を請求している状況だと伝えられた。
法曹界は、暴動を起こした者たちへの厳罰は避けることができないだろうとの見解を明らかにしている。また、最高裁判所の指揮下にある裁判所行政処のチョン・デヨプ処長は、西部地裁を訪れ「法治主義を全面的に否定する行為であり、刑事上の罪という視点から見ても重大な犯罪に該当する状況である」と述べたとされている。
一方、ソウル西部地裁での騒動を機に、警察の厳格な対応を求める世論が高まり、ソウル警察庁が「暴力事態発生時には装備を積極的に使用せよ」という趣旨の指示を検討していることが明らかにされた。
この日、警察によるとソウル警察庁はこのような方針を定め、早ければ21日中に第一線の警察署や機動隊などに指示を下す案を検討しているという。
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