SBSの新水木ドラマ『ダイナマイト・キス』が初回からスピーディーな展開と強いインパクトで視聴者を惹きつけ、好スタートを切った。
12日に放送された第1話はニールセンコリア基準で首都圏視聴率4.9%、全国4.5%を記録し、瞬間最高視聴率は6.3%まで跳ね上がった。制作陣が掲げた目標視聴率15.2%達成への期待が高まっている。

放送前から「キスから始まるドーパミン発散ロマンス」というキャッチコピーで注目を集めていた『ダイナマイト・キス』は、期待通りのテンポ感と中毒性ある演出で停滞していた水木ドラマ枠に活気を取り戻した。
主演はチャン・ギヨン(コン・ジヒョク役)とアン・ウンジン(コ・ダリム役)だ。初回から2人の息の合った演技と化学反応は、相性抜群という言葉では足りないほどの強烈なシナジーを見せた。
第1話は、コン・ジヒョクとコ・ダリムの劇的な出会いを中心にテンポよく展開された。
就職難に苦しむコ・ダリムは、妹の結婚式にも招待されない日々を送っていた。そんな中、妹からもらった済州島(チェジュド)旅行券で気分転換に出かけた先で、かつて「茹でたホウレン草みたいだ」と言って別れた元恋人キム・ジョンゴン(パク・ヨンウ)と再会してしまう。とっさに「自分も素敵な彼氏と旅行中」と嘘をついたことから、コ・ダリムの旅は思わぬ方向へ転がっていく。
一方のコン・ジヒョクは仕事の能力は優秀ながら、愛だけは信じない男だ。ある目的で済州島を訪れていた彼は、崖の上で偶然出会ったコ・ダリムを助けようとして転落事故に巻き込まれる。誤解から始まった2人の関係は、病院で再会した瞬間から予想外の方向に進んでいく。

翌日、ホテルで再び顔を合わせた2人は、予想外の状況に巻き込まれる。コ・ダリムの友人カップルと元恋人キム・ジョンゴンまで現れ、鉢合わせするハプニングが発生した。慌てたコ・ダリムはジヒョクの腕を取り「私の彼氏です」と宣言し、ジヒョクもこれを利用して「偽装恋人」を提案する。
ジヒョクのサポートで一瞬にしてシンデレラのように変身したコ・ダリムは指輪まで用意され、完璧な恋人演出が完成する。だが、信じられない思いで見つめるキム・ジョンゴンの前で、コ・ダリムは思わずジヒョクにキスした。これが2人にとって感情の転換点となる。
特に愛を信じなかったジヒョクにとって、この瞬間は初めて経験する感情の爆発だった。

続くシーンでコン・ジヒョクが「もう一回しませんか。さっきのやつ、もう一回」と言い、再び唇を重ねる場面は初回のハイライトに。ナレーションの「その夜、僕たちは硝酸と硫酸だった。キスはダイナマイトだった」というセリフが、ドラマの方向性である「刺激的なドーパミンロマンス」を明確に示した。
演出を務めたキム・ジェヒョン監督は制作発表会で「前作を超えたい。命を懸けて作った作品」と語り、自信をのぞかせた。SBSが2019年『シークレット・ブティック』以来6年ぶりに水木ドラマ枠を復活させたこともあり、社内外の期待は大きかった。キム監督は「『わずか1,000ウォンの弁護士』に続いて再び水木枠を担当できて光栄だ。これは復活ではなく、さらに上を目指す挑戦」と抱負を語った。

脚本はハ・ユナ、テ・ギョンミン作家のコンビが担当した。シングル女性が既婚者を装って就職し、上司と恋に落ちるというストーリーで、既存のロマンスドラマの定型から一歩踏み出した構成が注目を集めている。
チャン・ギヨンはユーモラスで才能あるジヒョクを、アン・ウンジンは明るくも現実的なダリムを繊細に演じ、初回から圧倒的な存在感を見せつけた。
さらに、イ・ソジンとキム・グァンギュのカメオ出演が随所で笑いを誘い、作品全体のテンポを引き上げた。

視聴者からは「主演2人がキャラクターにぴったり」「久々にときめくドラマ」「チャン・ギヨンのコメディ演技まで完璧」「これぞ本物ロマンティックコメディ」「お互いが輝かせ合う俳優」「メロウな眼差しのスウィートでシックなコン・ジヒョク」「やっぱりチャン・ギヨンはロマンティックコメディが似合う」「テンポも笑いも最高」「爽快で笑いの絶えないロマンチックコメディ」など、熱い反応が寄せられた。
初回からドーパミンを全開にし、SBS平日ロマンス枠の復活を予感させた『ダイナマイト・キス』第2話は13日夜9時から放送され、コン・ジヒョクとコ・ダリムの偽装恋愛がどのように展開していくのか、早くも関心が集まっている。
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