「韓国型シーズン制ドラマ」の代表的成功作として知られるSBSドラマ『復讐代行人~模範タクシー~』が、2年ぶりにテレビに帰ってきた。最高視聴率21%を叩き出し、ダークヒーロー物のシンドロームを巻き起こした本作は、3シーズン目でも序盤から強烈な存在感を示し、前作超えの新たな記録達成に期待が集まっている。

22日に放送されたSBS金土ドラマ『復讐代行人3~模範タクシー~』(脚本オ・サンホ、演出カン・ボスン)第2話では、キム・ドギ(イ・ジェフン)が国際違法金融・人身売買組織「ネコマネー」を痛快に制圧する展開が描かれた。この日の放送は瞬間最高12.2%、首都圏9.5%、韓国全国9.0%を記録し、同時間帯1位を獲得した。土曜ミニシリーズを超えて、週間ミニシリーズ全体でも1位を占めた。広告主の主要指標である2049視聴率でも平均3.3%、最高4.41%を記録し、週間全番組1位となるなど、序盤から圧倒的な勢いを見せつけた。(ニールセンコリア調べ)
前日の第1話も韓国全国9.5%で、2025年放送の全ミニシリーズの中で最高視聴率を記録。シーズン3は開始直後から快進撃を見せている。
今シーズンでさらに進化したキム・ドギを演じるイ・ジェフンは、序盤のヒットを牽引する存在となった。『復讐代行人~模範タクシー~』は同名ウェブトゥーンを原作に、理不尽な被害者に代わって私的復讐を遂行する「ムジゲ運輸」チームの活躍を描くシリーズだ。シーズン3はシーズン2から2年ぶりの復帰作で、脚本はオ・サンホが続投。シーズン1で助監督だったカン・ボスン監督がメガホンを取り、作品の完成度をさらに高めた。

今回のエピソードでは、行方不明になったユン・イソを追う中で、ドギが国際犯罪組織の中枢に潜入。組織の採用場として使われていた体育館で、ボスのマツダの目に留まるためあえて挑発する場面は、緊張感を極限まで引き上げた。インターポール捜査官マイケルや地元警察スズキに阻まれながらも、この事件は国際犯罪組織とインターポールの力関係が明らかになり、物語を大きく動かす役割を担った。
その後、マツダの無茶な要求にも屈せず部下たちに勝利したドギは、予期せぬインターポールの登場に巻き込まれつつも、マツダの信頼を勝ち取ることに成功する。マツダから義兄弟の提案まで引き出し、この流れの中で行方不明のイソ救出に向けた重要な手がかりを手にする。

ムジゲ運輸メンバーの連携は後半でさらに輝いた。ドギの歓迎式が大混乱に陥る過程は緻密なチームワークの極致で、その後ドギがマツダの命を救いながら組織を崩壊させる場面で物語はクライマックスへ。マツダからネックレスを奪い決定的証拠を確保したドギは、銃を向けられながらも動じない姿勢を見せ、「神ドギ」の異名にふさわしい存在感を示した。インターポールの支援のもと組織を制圧し、イソを無事救出して学校へ送り届けるエンディングは『復讐代行人~模範タクシー~』ならではの痛快な結末となり好評を集めた。
この日、イ・ジェフンは3か国語を駆使する演技、高難度のアクション、抑制された感情表現で物語全体を引っ張る中心的存在感を示した。マツダ組織をかく乱する過程で披露した「風雲児」風の変装は視聴者に強烈な印象を残し、国際協力の状況でも揺るがない落ち着きで物語をより強固なものにした。被害者の日常を取り戻したいというキム・ドギの揺るぎない信念は、短いセリフでも深く伝わり、シーズンを通して愛されてきた理由を改めて証明した。

制作発表会でイ・ジェフンは「シーズン3はより深く、より濃密で、より爽快な展開になると思う」とし「シーズン1の時点ではシーズン3まで続くとは思わなかったが、視聴者の愛のおかげでここまで来られた。応援してくれた分、痛快な楽しさで返したい」と意気込みを語った。新たなサブキャラクターについて問われると「これまでのサブキャラを超えるものが作れるか悩んだが、シーズン3の1・2話には持てるものをすべて注ぎ込んだ。国際犯罪編でどんなサブキャラが登場するのか期待してほしい」と付け加えた。
視聴者の反応も熱く「毎回新しい悪役が出て面白い」「イ・ジェフンに大賞を」「視聴率20%から30%も夢じゃない」「ヒーローものを見ているようで爽快」「最後の展開が痛快だった」など好評が続き、シーズン3序盤の成功を強固なものにしている。
勢いよく走り出した『復讐代行人3~模範タクシー~』が、今後どのような新たな記録を描くのか注目される。SBS『復讐代行人3~模範タクシー~』は毎週金・土曜の夜9時50分に放送される。
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