ハリウッドのブロックバスターの象徴である『アバター』シリーズが重大な岐路に立たされている。かつて「作れば20億ドル(約3,151億円)」という言葉がついて回ったこの超大型フランチャイズが、今や収益性の論争の中で次回作の制作の是非を天秤にかける状況に置かれている。興行神話を築いてきたジェームズ・キャメロン監督のパンドラの世界が予定通り拡張されるのか、それともスピード調整に入るのか、映画産業全体の視線が注がれている。

米映画専門メディア、スラッシュフィルムは最近の報道で、シリーズ3作目である『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』の興行成績が次回作制作の決定的な変数として作用していると伝えた。この作品は、全世界の興行収入ランキングで約15億ドル(約2,364億円)に迫る収益を上げ、2025年の最高興行作の一つとして記録された。絶対的な数値だけを見ると、依然として巨大な成功を収めたことになる。しかし、前の2作と比較すると明らかな下降傾向という評価が出ている。

2009年に公開された『アバター』は、全世界で29億ドル(約4,570億円)以上を稼ぎ出し、歴代最高興行記録を樹立した。2022年に公開された『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』も23億ドル(約3,624億円)を記録し、興行力を維持した。それに対して『ファイヤー・アンド・アッシュ』は前作より約35%減少した成績を示している。フランチャイズの外形は維持されたが、上昇曲線は折れたという分析が続いている。
韓国での興行推移も下降傾向が明確に現れている。1作目は1,333万人を動員し、爆発的な興行を記録し、2作目は1,082万人で依然として1,000万人を超えた。しかし、3作目は674万人にとどまり、観客数が大きく減少した。3作目の観客は1作目の半分程度に過ぎない。シリーズが続くにつれて観客規模が目に見えて減少する流れが数値で確認された形だ。

問題は制作費構造だ。『ファイヤー・アンド・アッシュ』は制作費だけで4億ドル(約630億円)を超えるとされている。ここにグローバルマーケティング費用を加えると、総投資規模はさらに大きくなる。通常、劇場と収益を半分程度分け合う配給構造を考慮すると、10億ドル(約1,576億円)の興行では損益分岐点を超えるのは難しいという計算が出ている。一部では次の映画が10億ドルを稼いでも数億ドルの損失が出る可能性があるという声も上がっている。過去には10億ドルが「大ヒット」の象徴だったが、超大型制作費時代にはその基準が変わったという意味だ。
同様の懸念は米エンタメメディア、バラエティの報道でも確認されている。バラエティは、ディズニーの次期最高経営者として名前が挙がるジョシュ・ダマロ氏が解決すべき核心課題として『アバター』や『スター・ウォーズ』などの大型知的財産の収益性回復を指摘した。ボブ・アイガー体制で攻撃的な拡張戦略を展開してきたディズニーにとって、制作費が雪だるま式に膨れ上がるシリーズを続けるのは負担が大きいという分析だ。

ジェームズ・キャメロン監督はすでにシリーズ4作目と5作目を念頭に置いた壮大な叙事詩を構想している。ただし、世界観がさらに拡張されるほど制作費も増える可能性が高い。興行曲線が緩やかな下降傾向を示す中で、再び数億ドル規模の投資を行うことはディズニーにとって相当なリスク負担となる可能性がある。
『アバター』は単なる興行シリーズを超え、映画技術革新の象徴だった。3D映画ブームを引き起こし、水中パフォーマンスキャプチャ技術を発展させ、続編制作に長い時間を投資した。しかし、長い制作間隔と繰り返される叙事構造に対する疲労感、グローバル市場環境の変化などが複合的に作用し、過去のような爆発力を維持するのは容易ではないという見方も出ている。特に中国市場の成長鈍化とハリウッド映画に対する規制要因は、グローバル興行構造に直接的な影響を与える要因として挙げられている。
それでも『アバター』は依然として強力なブランド資産である。環境メッセージと家族の叙事、圧倒的な視覚効果は他のフランチャイズと差別化される要素として評価されている。ディズニーはテーマパーク、ストリーミング、派生商品など多様な付加事業との連携を通じて、単なる劇場収益を超えた長期的な収益モデルを模索する可能性が高い。

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