ビットコインが再び暗号資産(仮想通貨・コイン)市場で新記録を打ち立てたことが明らかになった。
暗号資産取引所コインデスク(coindes)によると、16日(日本時間)の午前、ビットコインの1枚当たりの価格が106,539ドル(約1,640万円)を記録し、史上最高値を更新したという。
ビットコインが106,000ドル(約1,632万円)を突破したのは今回が初めてで、コインベース基準で11日ぶりに従来の最高値であった104,000ドル(約1,600万円)台を上回ったのだ。
現在は、105,000ドル(約1,616万円)前後で推移しているとされている。
また、今回の上昇理由は、トランプ元米大統領の再選報道と連邦準備制度理事会(FRB)の利下げプランが重なり、仮想通貨市場全体にポジティブな影響を与えたものと分析された。
ドナルド・トランプ次期米大統領は、以前から仮想資産に肯定的な姿勢を示してきた。来年1月の再就任を控え、彼は暗号資産を主要経済政策の一つとして掲げ、アメリカがデジタル資産分野で主導権を維持すべきだと強調した。
また「中国のような国々に先を越されてはならない」とし、仮想通貨産業の育成および戦略的資産としての活用可能性について述べた。トランプ次期米大統領のこのような発言が仮想通貨市場に強力な追い風となり、ビットコイン価格の上昇を後押ししたのである。
さらに、クリスマス前の暗号資産市場でよく見られる「サンタラリー」も価格上昇に一役買ったとされている。過去10年間、ビットコイン価格はクリスマス直前の週に7回上昇している。市場では今回もこのパターンが繰り返されるとの見方が強く、投資家たちの期待感が買い需要をさらに押し上げているのだ。
これだけでなく、米連邦準備制度理事会の利下げ観測もビットコインの上昇を後押ししている。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェドウォッチ(FedWatch)によると、17日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが決定される確率は97.1%と予想されているという。今月初めには61.6%だった確率が急上昇し、市場の期待感を高めているのである。
利下げが実現した場合、流動性が増大し、仮想資産などのハイリスク資産に資金が流入する可能性が高いと言われている。
※ 暗号資産は極めてボラティリティの高い投資商品です。多額の損失を被る可能性があるため、投資には細心の注意を払う必要があります。
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