大手コーヒーチェーン各社が相次いで価格を引き上げる中、コーヒー豆価格の急騰に関する様々な分析内容が出されている。
去る2日、韓国農水産食品流通公社(aT)によると、先月30日、米・ニューヨークのICE先物取引所で取引されたアラビカ豆の価格が1トン当たり8,232ドル(約127万8,000円)と過去最高記録を更新したという。1か月前(7,076ドル/約109万8,000円)と1年前(4,112ドル/約63万8,000円)に比べ、16.3%、100.2%上がったことが分かる。アラビカ豆の価格が、1トン当たり8,000ドル(約)という水準を突破したのは今回が初めてと言われている。
アラビカとロブスタは、コーヒー豆の代表的な品種である。コーヒー豆の価格急騰の要因としては、干ばつや豪雨など異常気象による栽培量の減少が挙げられるという。
世界のコーヒー生産国第1位と第2位に選ばれているブラジルとベトナムでは、昨年の豪雨や干ばつなどにより作柄が不良だったのだ。さらに、ベトナムの農家が栽培作物をコーヒーからドリアンに転換したことも供給量減少の主因とされている。
コーヒー豆は栽培条件が厳しいため、生産地が一部の国に集中している。ブラジルとベトナムのコーヒー生産量は世界全体の55%を占めるのだ。これらの地域で生産量が減少した場合、価格上昇は避けられない構造ということである。特に、ロブスタ種の主産地であるベトナムでは農家がコーヒー豆栽培を諦め、収益性の高いドリアン栽培に転じたことで豆価格が上昇したと言われている。
また為替レート高も重なり、大手チェーン各社が相次いで価格引き上げに踏み切ったのだ。スターバックス・コリアは先月、アメリカーノをはじめとするコーヒー類の価格を200〜300ウォン引き上げたという。アメリカーノのトールサイズ(355mL)価格は、4,500ウォン(約483円)から4,700ウォン(約505円)へと、200ウォン値上げしたのだ。
一方で、ベトナムのドリアン輸出額が30億ドル(約4,500億円)を超えたことが明らかになった。
先月26日の税関総局の発表によると、昨年1〜11月のドリアン輸出額は31億ドル(約4,811億円)で、前年同期比44%増加したという。
特に、中国に向けた輸出が43%増の28億ドル(約4,345億円)となり、全体の90%を占めたということが分かった。ベトナム産ドリアンは、2021年に初めて中国への輸出許可を取得し、その後は急速にドリアン栽培を拡大して主要産業の一つとして大きな成長を遂げたと言われている。
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