アメリカのルイジアナ州でカキによるノロウイルス感染事例が相次いでいるということが明らかになった。
保健当局によると、先月15日から31日の間にニューオーリンズの複数のレストランでカキを食べた後、15人が「ノロウイルスに似たウイルス」を発症したいう。
このうち2人は入院に至ったといわれているが、幸い死者は出ていないと伝えられている。

問題のカキはアラバマ、フロリダ、ルイジアナ、メリーランド、ミシシッピ、ノースカロライナ、テキサスの小売業者に出荷された。他州にも流通した可能性があり、さらなる感染者が発生するのではないかと懸念されている。
保健当局は、影響を与えたカキの廃棄をレストランおよび小売業者側に勧告し、消費者にはカキの摂取を控えるよう警告した。
ノロウイルスはアメリカで「4大感染症」の一つとされており、毎年約2100万人が感染し、約200万人が病院や救急センターを受診しているという。
ノロウイルスに感染すると、激しい下痢や嘔吐、脱水症状が現れる可能性があるとされている。

感染者の嘔吐物や大便、汚染食品、共用の食器具、または感染者が触れた部分と接触することでも感染する可能性があるという。
海産物を摂取する際にノロウイルス感染を防ぐためには、少なくとも石鹸で20秒以上手を洗い、食品は十分に加熱して食べることが大事だとされている。
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