Netflixは映画『可能な愛』の製作を正式発表し、話題のキャスティング・ラインアップを公開した。異なる人生を歩む二組の夫婦の世界が絡み合い、亀裂が広がっていく物語だ。

チョン・ドヨンは劇中でミオク役を演じ、イ・チャンドン監督とは『シークレット・サンシャイン』以来の再会となる。『キル・ボクスン』『リボルバー』『イルタ・スキャンダル~恋は特訓コースで~』などでジャンルを問わない演技力を見せてきた彼女は、今回も深い内面演技を予告。ソル・ギョングはミオクの夫であるホソク役で登場し、『ペパーミント・キャンディー』『オアシス』に続き再びイ・チャンドン監督とタッグを組む。チョン・ドヨンとソル・ギョングが共演するのは『私にも妻がいたらいいのに』『君の誕生日』『キル・ボクスン』に続き4度目だ。
もう一組の夫婦であるサンウとイェジ役にはチョ・インソンとチョ・ヨジョンがそれぞれキャスティングされた。チョ・インソンはナ・ホンジン監督の『ソウォン/願い』を控え、チョ・ヨジョンは『パラサイト 半地下の家族』に続きイ・チャンドン監督作品に初参加する。両者ともイ・チャンドンワールドに新たに加わり、これまでにない演技変化を見せると期待される。
『グリーンフィッシュ』『ペパーミント・キャンディー』『オアシス』『シークレット・サンシャイン』『ポエトリー アグネスの詩』『バーニング 劇場版』などで国内外の映画祭から高い評価を受けてきたイ・チャンドン監督は、今回も韓国社会と人間本性に対する鋭い視線を盛り込む予定だ。『バーニング 劇場版』共同脚本家のオ・ジョンミ氏が脚本をともに執筆し、製作は同作を手がけたパインハウスフィルムが担当。劇場公開ではなくNetflixでの配信に切り替わった点でも注目を集めている。

さらに『可能な愛』は韓国とフランスの合作プロジェクトでもあり、イ・チャンドン監督にとって5度目の国際協業となる。
報道によれば、制作会社パインハウスフィルムは当初劇場公開を目指し韓国映画振興委員会から15億ウォン(約1億5,945万円)規模の中規模製作支援を確定していた。しかし出資社の一つが突然離脱し製作が不透明になると、Netflixが急きょ新たな出資者として参入し、OTT公開へ方向転換したという裏話も伝えられている。
『可能な愛』は異なる生き方や関係の葛藤、登場人物の変化を精緻に照射し、観客に深い問いを投げかける作品になる見通しだ。
ネットユーザーからは「イ・チャンドン監督の7年ぶりの新作とは本当に楽しみ」「チョン・ドヨンとソル・ギョングの演技を『キル・ボクスン』で楽しく見たが、また共演するんだね」「歴代級キャストで正直めちゃくちゃ期待してる。Netflixで配信されたら絶対見る」など熱い反応が寄せられている。
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