『劇場版 鬼滅の刃 無限城編』が観客動員400万人を突破し、快進撃を続けている。

8日午後4時15分基準、映画振興委員会映画館入場券統合電算網によると『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』は累計観客数400万人を突破した。公開からわずか18日目のことである。
歴代記録も更新
これにより『無限城編』は今年の興行ランキング全体で第3位に浮上した。1位は『ゾンビになってしまった私の娘』549万人、2位は『F1/エフワン』491万人である。
『無限城編』は歴代記録も塗り替えた。観客393万人を動員した『君の名は。』(2016年)を抜き、韓国で公開された歴代日本アニメーション興行ランキング第3位となった。なお1位は『すずめの戸締まり』558万人、2位は『THE FIRST SLAM DUNK』490万人である。

今年No.1も狙える勢い
『無限城編』の興行速度は今年最高水準だ。公開5日目で200万人、10日目で300万人を突破し、『ゾンビになってしまった私の娘』を抜いて今年最短期間で300万人突破を達成した。さらに17日連続でボックスオフィス1位を守っており、この勢いは続く見込みだ。
このままなら、今年の年間興行1位も狙える。特にアニメーション映画はコアファンのリピート鑑賞比率が高い。劇場側も毎週異なる入場特典を配布して来場者を呼び込んでいる。
特典内容も多彩だ。CGVは4週目特典としてキャラクターの顔が描かれたランダムムービーチケットを、ロッテシネマは人気キャラクター「猗窩座」のポスターを準備。メガボックスは「鬼滅の刃 無限城編コンボ」としてランダム日輪刀キーホルダー付きメニューを販売する。

世界を席巻する「鬼滅の刃」ブーム
実のところ、この圧倒的な興行は前売り開始前まで誰も予測できなかった。しかし事前予約数が90万枚に迫ると注目度は一気に高まった。
韓国だけではない。日本では公開45日目に累計観客2,110万人を突破し、歴代日本ボックスオフィス第3位にランクイン。興収は314億円に達した。
今まさに公開を控えている国々でも大きな期待が寄せられている。米国の映画データ分析機関「Box Office Theory(ボックスオフィス・セオリー)」によると、『無限城編』は北米公開初週に6,500万〜8,500万ドル(約95〜125億円)の興収を見込んでおり、非英語圏最高ヒット作『グリーン・デスティニー』の記録を超える可能性もある。
メキシコでは公開前プレミア上映会が行われ、キャラクター声優陣の来場で熱気が高まった。

コロナ19で変わった版図
日本アニメーションに向けられる世界的な関心はこれまでになく熱い。日本アニメーションの人気はコロナ19の発生によりさらに高まった。家にいる時間が長くなったことで、NetflixのようなOTTサービスを頻繁に利用するようになり、自然とアニメーションに触れる機会も増えた。
日本アニメーションは新しい刺激を求め、常に急速に変化する現代人のトレンドに最も適した映像作品だという評価もある。『鬼滅の刃』と並んで大きな人気を誇る『呪術廻戦』、『チェンソーマン』などはいずれもスピーディーな展開と華やかなアクション演出で注目を集めている。しかも、2〜3時間を超える映画や10部作が基本となるドラマに比べると、アニメーションは1話あたり約20分程度で視聴できる。
実際、今年3月に公開された『劇場版 進撃の巨人 完結編 The Last Attack』は若い世代の間で大きな人気を博した。『鬼滅の刃』とともに、いわゆる「鬼呪チェン(鬼滅・呪術・チェンソー)」と呼ばれる『呪術廻戦』と『チェンソーマン』も今年劇場公開を控えており、ファンにとって最大の話題となっている。
『鬼滅の刃』は、主人公の竈門炭治郎が、人を喰らう血鬼に対して家族への復讐を果たすため、血鬼を狩るべく鬼殺隊に入隊する物語である。『劇場版 鬼滅の刃 無限城編』は原作の最終章であり、最終決戦の第1章を描いている。鬼殺隊の柱と炭治郎たちは、血鬼の本拠地である無限城に引き込まれ、最強の上現血鬼と対峙する。
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