イリュージョンと犯罪、サスペンスを組み合わせて全世界的な興行を引き起こした映画『グランド・イリュージョン』シリーズが第三作目で帰ってくる。

ロッテエンターテインメントは『グランド・イリュージョン3』を今月11月に韓国で公開すると1日に公式発表した。2013年に1作目、2016年に2作目を公開して以来、10年ぶりに新たに公開される第三作目だ。『グランド・イリュージョン3』はイリュージョン集団のフォー・ホースメンがハートダイヤモンドを盗むために命を懸けたマジックショーを繰り広げる中で起こる事件を扱っている。前作から続く華やかなトリックと集団的頭脳戦が再びスクリーンを彩る予定だ。
『グランド・イリュージョン』シリーズはすでに二度の興行成功でその価値を証明した。1作目は全世界で約3億5,170万ドル(約517億円)を稼ぎ出し、韓国では総観客数271万人を記録、外国映画としては異例の高成績を収めた。特に公開初の4日間で100万人の観客を突破し、韓国興行収益だけで1,706万ドル(約25億円)を上げ、フランス、中国、ロシアに続いて世界興行4位となった。
2作目は前作の成功を上回る成績を収め、総310万人の韓国観客を動員。海外全体興行収益では韓国が2位にランクされるなど、韓国で熱い反響を呼んだ。売上高は1,948万ドル(約29億円)を超え、公開初週の興行収益ランキング1位、下半期最短で100万人の観客突破記録を樹立した。
新たな3作目には既存の俳優陣が再び集結する。ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、デイヴ・フランコ、アイラ・フィッシャーが前作同様出演し、モーガン・フリーマンも合流。さらに『ゴーン・ガール』や『パーフェクト・ケア』で圧巻の演技を見せたロザムンド・パイクが新たに加わり、作品に重厚感を与える。

演出はルービン・フライシャー監督が担当する。彼は『ヴェノム(2018年)』、『アンチャーテッド(2022年)』などでアクションと大衆性を両立させた実績があり、今回の作品でもシリーズ特有の華やかさと緊張感ある演出が期待される。
『グランド・イリュージョン』シリーズが帰ってくる理由は、10年ぶりの続編であると同時に、イリュージョンという非現実的な手法を通じて観客に「騙される楽しさ」を提供し、複雑に絡み合うプロットと意外な展開で深い印象を残してきた点にある。
また、シリーズはグローバルに支持されており、1作目と2作目はいずれもアジア市場で大成功を収め、韓国、中国、ロシアなどが主要な収益市場となっていることから、今回の3作目も同時公開時に高い興行成績が見込まれる。
特筆すべきは、韓国が『グランド・イリュージョン』シリーズにおいて常に特別な市場と認識されている点だ。両作とも韓国での興行収益が全世界上位を記録し、特に2作目では海外全体興行収益において韓国が第2位にランクされた。これは、韓国の観客が犯罪とイリュージョンの融合、そして意外性に富むストーリーテリングを特に好むことを示している。
『グランド・イリュージョン3』の具体的な公開日は未定だが、ロッテエンターテインメントによる11月韓国公開の予告を受け、今年下半期最大の話題作となる可能性が高い。
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