交渉を武器に各種紛争を解決する交渉ヒーローたちの活躍を描いた韓国ドラマが瞬間最高視聴率9.9%を記録し、成功裏に終了した。

28日放送されたtvN月火ドラマ『シン社長プロジェクト』最終回は全国世帯基準平均8.6%、最高9.9%の視聴率を記録した。首都圏世帯基準では平均8%、最高9.4%を示した。これは地上波を含む全チャンネル同時間帯視聴率1位に該当する数値だ。tvNの核心視聴層である20~49歳男女視聴率でも、ケーブルと総合編成はもちろん、全チャンネルを通じてトップを占めた。
27日放送された第11話も全国世帯平均9.1%、最高10.5%を記録するなど、着実な上昇傾向を見せ、視聴者の熱い反応を証明した。首都圏世帯基準では平均8.8%、最高10.3%だった。
パン・ギリ作家が執筆し、シン・ギョンス監督が演出したこの作品は、ハン・ソッキュ、ペ・ヒョンソン、イ・レが主演を務め、コミュニケーションが断絶した現代社会で起こる様々な葛藤を交渉という方法で解決していく物語を描いた。ハン・ソッキュはチキン店を運営しながら交渉の専門家として活動するシン社長役を、ペ・ヒョンソンは弁護士出身のチョ・フィリップ役を、イ・レはシン社長の助手イ・シオン役を演じた。

最終回では3人の新たな出発が描かれた。シン社長は息子を見送った後、初めて前妻に会いにアメリカ行きの飛行機に乗った。長い間胸に抱いていた申し訳なさを伝え、彼は重かった荷物を下ろすことができた。アメリカでも交渉能力を発揮した彼は、現地で受け取ったメキシコの帽子をかぶり、日常に戻った。
チョ・フィリップには新たな機会が訪れた。部長判事キム・サングン(キム・サンホ)が提案した裁判所内の紛争調整タスクフォースに参加することになったのだ。チキン店の代わりに裁判所に出勤することになった彼の変わった日常が展開された。イ・シオンは検定試験に合格し、警察になるという新たな目標を立てるとともに、チョ・フィリップとは恋人同士に発展し、温かさを加えた。

シン社長のチキン店はさらに活気ある空間に生まれ変わった。タスクフォースのメンバーが事件の議論のために集まる会議室の役割を果たし、チョ・フィリップが連れてきたコネ入社の新入法曹人が参加し、シン社長の教育を受ける姿も描かれた。チキン店の運営と交渉専門家としての活動を両立させながら忙しい日常を送るシン社長の姿は、今後も続く交渉ヒーローたちの活躍を暗示していた。
作品は便法と合法の境界を行き来しながら紛争を解決する独特な方法で視聴者の支持を得た。葛藤が溢れる社会で、シン社長が繰り広げる斬新な問題解決法がもどかしさをすっきりと解消し、多くの人々の共感を得た。
ドラマの終了を迎え、俳優ハン・ソッキュは「終わるということがまだ信じられない」と語り、「シン社長という人物は、明るい面と暗い面を同時に持つキャラクターだった。その分、多様な感情といろいろな姿をお見せできた舞台だったと思う」と述べた。続けて「ドラマが扱っているテーマや素材が、僕たちの生活、そしてその中で起こる物語を含んでいたので、僕も演技しながら楽しかったし、時には心が痛むこともあった。そのような感情の連続の中で、意義深い時間を過ごした」と感想を述べた。
また「個人的に『演技者ハン・ソッキュ』は皆さんに思い出をプレゼントする職業を持つ人だと思う。これからも力が尽きるまで、良い思い出をたくさん作れるように努力する」と、今後の活動に対する決意を伝えた。

ペ・ヒョンソンは、チョ・フィリップ役を通じて多くのことを得たと明らかにした。「シン・ギョンス監督、ハン・ソッキュ先輩、イ・レと共に過ごした時間の中で大きな力を得て、本当に素晴らしい大人で、素敵な先輩、親しい同僚ができたようで幸せだ」と感謝の意を表した。「初めてやったこと、新しく知ったことが多かった学びの時間だったので、さらに感謝している。これからももっと頑張り、演技が上手なペ・ヒョンソンになりたい」と決意も付け加えた。
イ・レは「『シン社長プロジェクト』は、私にとっていろいろな意味で大きな作品なので、もう終わりということが信じられない」と愛着を示した。「ドラマを本放送で見た視聴者としても、シン社長チームを愛するイ・レとしても、『シン社長プロジェクト』を心の中に大切にしまっておこうと思う。作品を愛してくださり、イ・シオンの旅を共に見守ってくださった視聴者の皆さんに感謝申し上げる」と最後の挨拶を述べた。
『シン社長プロジェクト』の後続には、イ・ジョンジェ、イム・ジヨン主演のドラマ『憎たらしい愛』が編成された。tvNの新月火ドラマ『憎たらしい愛』は、11月3日午後8時50分に初放送される。












 
		
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