Netflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズ「悪縁」が、公開直後から韓国だけでなく世界中で爆発的な反響を呼んでいる。

7日の時点で、グローバルOTTプラットフォームのランキング集計サイト「FlixPatrol(フリックスパトロール)」によると、「悪縁」はNetflixのTVショー部門で世界4位にランクインしたという。特に韓国をはじめ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポールなど7カ国で1位を記録し、アジア全域で旋風を巻き起こしている。長期間にわたって世界中で大ヒットを記録しているNetflixオリジナルシリーズの「おつかれさま」を抜き、その座に「悪縁」が新たに就いたのだ。
去る4日に全世界で初公開された「悪縁」は、逃れたくても逃れられない「悪縁」に絡め取られた6人の人物たちが繰り広げる事件を描いた犯罪スリラーだ。同名の人気ウェブトゥーンを原作とし「華麗なるリベンジ」と「ナルコの神」の制作陣が参加したことで公開前から注目を集めていた。演出と脚本はイ・イルヒョン監督が担当し、全6話で構成されている。

パク・ヘスさんは劇中で、謎の事故を目撃するキム・ボムジュン役を演じた。シン・ミナさんは過去のトラウマに苦しむ外科医イ・ジュヨン役を務める。イ・ヒジュンさんは仮想通貨投資の失敗により転落し、闇金業者に追われるパク・ジェヨン役として登場し、キム・ソンギュンさんは職を失い、人生の崖っぷちに追い込まれたチャン・ギルリョン役を演じた。イ・グァンスさんは平凡な生活を送っていたが、致命的な過ちを隠そうとするハン・サンフン役を、コン・スンヨンさんはその恋人であり、彼の秘密を共有しながら生きるファム・ファタール、イ・ユジョン役を務めた。さらに、キム・ナムギルさんとチョ・ジヌンさんが特別出演し、物語への没入感をより一層高めているという。
本作は、登場人物それぞれの視点から事件を追っていく構成となっており、視聴者にまるでパズルを解くような楽しさを提供する。単なる犯罪劇にとどまらず、各人物の欲望や因果、道徳的な選択が絡み合い、破滅へと向かっていく過程を濃密に描いている。事件の始まりは偶然のように見えるが、彼らが下した選択と、それによって引き起こされる連鎖反応は必然的なものであり、最終的には彼らを「抜け出せない悪の連鎖」へと閉じ込めていく構造となっている。

本作の魅力は、複雑に絡み合うプロットと衝撃的な展開、そして巧みに張り巡らされた伏線にある。登場人物たちはそれぞれの理由で「悪」の選択を下し、その結果が思いがけない方向へと広がっていくことで、物語の緊張感が一層高まっていく。各エピソードで明かされる新たな視点は、それまでの物語とつながりながら全体像を形作り、人間の内面に潜む闇を浮かび上がらせ、観る者に重い余韻を残すという。
R18+指定(18歳未満観覧不可)を受けた作品だけに、刺激的で暗い描写も多いが、全体としては緻密に組み立てられたストーリーと演出、そして俳優たちの力強い演技が作品に説得力を与えている。極端な設定でありながらも破綻がなく、物語に現実味がある点でジャンルファンからの支持も厚いようだ。
「悪縁」は単なる犯罪スリラーではなく、人間の選択や関係、そして因果を描いた物語である。「悪縁」というテーマは象徴的であり、物語の中で繰り返される破壊、自己正当化、道徳の崩壊は、視聴者に重く鋭い問いを投げかけるのだ。
犯罪劇とヒューマンドラマの境界を行き来するこのシリーズは、世界中の視聴者にも強い印象を残し、韓国ドラマのさらなる進化を示していると言われている。
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