たった一日で逆転…視聴率10.7％の大作を破り「Netflix1位に躍り出た韓国ドラマ」

新作ドラマが相次いで登場する中、Netflixのランキングにも大きな変動が起きている。韓国・JTBCの新しい土日ドラマ『君は天国でも美しい』は、放送わずか2回で視聴率が上昇し、Netflixの順位を塗り替える快挙を達成した。20日に放送された第2話は、全国で6.1%、首都圏では7.2%の視聴率を記録し、非地上波ドラマの中で堂々と1位に輝いた。

さらに注目すべきは、初回放送からわずか3日で錚々たる新作を押さえ、Netflixのランキングで1位に躍り出た点だ。グローバルコンテンツランキング集計サイト『FlixPatrol』によると『君は天国でも美しい』は22日、SBSの大型ドラマ『鬼宮』を抜いて「今日の韓国TOP10シリーズ」のトップに立った。『鬼宮』は18日に放送を開始し、最高視聴率10.7%を記録するなど初週から話題を集めていたが、わずか1日で1位の座を明け渡すという波乱が起きたのだ。

『君は天国でも美しい』の旋風は韓国にとどまらず、Netflixのグローバルランキングでも韓国ドラマとして唯一トップ10入りを果たし、その実力を示した。19日に放送を開始したばかりの新作ドラマが、これほど急速に人気を集めるのは異例のことであり、作品の緻密なストーリー構成と俳優陣の熱演が成功の要因だという評価が出ている。

キム・ソクユン監督と脚本家のイ・ナムギュさん、キム・スジンさんが手掛けたこの作品は、「死」と「死後の世界」という重い題材を、ユーモアと感性で再解釈した「現世超越ロマンス」である。誰もが一度は想像したことのある天国と地獄を含む死後の世界を舞台に、現実と幻想を行き来する独特の世界観を築いている。

なかでも本作がベテラン女優キム・ヘジャさんの復帰作であるという点が、特に注目を集めている。キム・ソクユン監督は制作発表会でこの作品を「キム・ヘジャプロジェクト」と紹介するほど、彼女の存在感が作品全体をリードしているという。キム・ヘジャさんは、イ・ヘスクというキャラクターを通じて、現世ではたくましい日雇い労働者でありながら、今も夫を少女のように愛する妻として、また死後の世界では率直で突飛な「天国の新入り住民」として、多彩な姿を披露している。

俳優のソン・ソックさんはキム・ヘジャさんの夫役を務め、これまでの作品とはまったく異なるイメージチェンジに成功した。天国にやって来た80歳の妻に、優しさとお茶目さを交えて接する「愛妻家」の夫コ・ナクジュン役を演じ、コメディと恋愛ドラマを自在に行き来する演技力を発揮した。

第2話のエンディングでは、ハン・ジミンさんが劇中「ソミ」役として本格的に登場し、物語の展開に新たな転機をもたらした。イ・ヘスクとコ・ナクジュン夫婦の間に新たな波紋を呼ぶと予想されるハン・ジミンさんのキャラクターは、無邪気な瞳と屈託のない笑顔の裏にミステリアスな背景を秘めており、視聴者の好奇心を一層かき立てている。

イ・ジョンウンさんは「イ・ヨンエ」役として、個性あふれるスタイルと大胆なビジュアルを披露し、視線を釘付けにした。特にイ・ヘスクとの切ない関係を描いた感情演技は、視聴者の胸を締め付けた。亡きイ・ヘスクを忘れられずに飛び出していくイ・ヨンエのラストシーンは、今後の展開への期待をさらに高めた。

天国の物語が本格的に描かれた第2話では、チョン・ホジンさんが「センター長」役で登場し、真剣なカリスマと意外なコミカルさをあわせ持つ演技で、長年培ってきた演技力を発揮した。また、第2話のラストには「牧師」役のリュ・ドクファンさんが「ずいぶんゆっくりいらっしゃいますね、信者さん」というセリフと共に登場し、視聴者の期待感を一気に高めた。

『君は天国でも美しい』はこのように「死」という重い題材をユーモアと温かさで描きながら、視聴者から大きな反響を呼んでいる。特に、天国で再会したイ・ヘスクとコ・ナクジュン夫婦の「第2の結婚生活」が始まる中、第2話ではキム・ヘジャさん、ソン・ソックさん、ハン・ジミンさんの3人が初めて顔を合わせるシーンが描かれており、正体不明のハン・ジミンさんが「ナクジュンさん」と呼びかけながら登場し、物語の新たな展開への期待を膨らませた。

『鬼宮』が4月18日に放送を開始したのに対し『君は天国でも美しい』は翌日の4月19日からスタートした。それにもかかわらず、急速に視聴者の心を掴んだこの勢いは、ドラマ市場における新たな地殻変動を予感させている。従来の地上波主導の体制から脱し、総合編成チャンネルやケーブルドラマの競争力が一段と強まっていることを示す象徴的な出来事として評価されているのだ。

今後の放送では、キム・ヘジャさん、ソン・ソックさん、ハン・ジミンさんが描く「天国での特別な関係と物語」、そして「地上に残された人々の物語」がどのように展開していくのか、多くの視聴者の関心が集まっている。

以下は、4月22日基準「今日の韓国TOP 10シリーズ」ランキングである。