韓国の放送局MBCで放映される新しいドラマ『メリー・キルズ・ピープル(原題)』が、8月1日の初回放送を前にベールを脱いだ。

原作はカナダの同名ブラックコメディで、末期患者の安楽死を手助けする医師とそれを追う刑事の攻防を描く。韓国版ではイ・ボヨンとイ・ミンギが主演を務め、パク・ジュヌ監督とイ・スア脚本家がタッグを組んだ。大胆な設定と重厚なテーマで早くも視聴者の期待が高まっている。
この作品では、治療法のない末期患者の現実を通じて「死の主体性」という重い問いを繊細かつ挑戦的に掘り下げる。
特に、主人公ウ・ソジョン(イ・ボヨン扮)は患者に「死を選ぶ権利」を与えながら二重生活を送る医師だ。温和なイメージのイ・ボヨンがブラックコメディで見せる演技変身が注目される。

イ・ボヨンはこの作品で不法である安楽死を助ける医者ウ・ソジョン役を演じ、イ・ミンギは余命わずかな脳腫瘍の患者チョ・ヒョンウを演じる。カン・ギヨンが刑事チェ・デヒョン役を務める。カメオとしてイ・サンユン、キム・テウ、イ・イギョンが出演し、豪華な ラインナップ が完成した。
最近公開された「救世主ティザー」は緊張感の高さで話題になった。薄暗い手術室で集中するウ・ソジョンの姿から始まり、「私は医者だ」というテロップ、薬剤がシャンパンに滴るカット、患者へグラスを差し出す場面が立て続けに映し出される。
ティザー映像の後半には「誰かには救世主、誰かには殺人者」というコピーが掲出され、生と死の狭間で揺れる主人公の葛藤を示唆する。最後に聖母マリア像を見つめるウ・ソジョンが「マリア…」という呼びかける姿のあと、「もうマリアではありません」との声が重なり、作品の核を象徴的に伝える。

演出はドラマ『模範タクシー』、『クラッシュ 交通犯罪捜査チーム』で迫力ある映像を手掛けたパク・ジュヌ監督、脚本は映画『ヴィーナス・トーク~官能の法則』、ドラマ『僕の特別な兄弟』、『失業手当ロマンス』のイ・スア作家が担当する。制作スタッフは『前例のない物語でサスペンスドラマの新境地を開く』と自信を示している。
破格の題材と俳優陣の高い没入感に期待も高まっている。ティザー映像が公開された直後、オンラインには「イ・ボヨンなら間違いない」、「イ・サンユンとの共演が楽しみ」、「い・サンユンがカメオ出演?カメオまでが豪華だ」、「イ・ボヨンが素敵だ。演技力も圧巻」、「イ・ボヨンもMBCドラマに出演するのか。チソンも10年ぶりにMBCのドラマに出演するという記事を見たのに」、「イ・ボヨンが医学ドラマに出演するだなんて。期待する」、「今年の大賞候補だ」、「イ・ボヨンが出演するドラマはどれも面白い」、「韓国であまり見たことのないジャンルだ」など熱い書き込みが相次いだ。
この作品は韓国ドラマでは珍しい「自殺幇助」を真正面から扱い、生命の尊厳と選択の自由を巡る道徳的葛藤を描く。単なるジャンル物を超えた余韻を残すとみられる。

制作スタッフは「唯一無二の世界観と俳優たちの演技で、新感覚サスペンスを届ける『メリー・キルズ・ピープル』に期待してほしい」とアピールした。
MBCドラマ『メリー・キルズ・ピープル』は韓国で8月1日の夜10時に第1話が放映される。
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