Netflixの話題作『イカゲーム』シーズン3が、公開から1日で世界の視聴ランキングで1位を獲得した。
ランキング集計サイト「FlixPatrol」によると、『イカゲーム』シーズン3は公開の翌日、NetflixのTV部門で首位に立った。

同サイトが調査の対象とする93か国すべてであるアメリカ、イギリス、韓国などの主要市場を含めて1位を独占した。2021年のシーズン1、2024年のシーズン2が築いた世界的なヒットが追い風となった。
シーズン1(2021年9月17日公開)は累計視聴時間16億5,000万回を超え、Netflix史上最大の成功を収めた。独特な内容と資本主義を批判するというテーマがコロナ禍の視聴者に響いた。

シーズン2(昨年12月26日公開)も公開初週1位を獲得し、累計視聴時間は『イカゲーム』シーズン1、『ウェンズデー』シーズン1に次ぐ3位となった。未完のまま終わった展開がシーズン3への期待を煽り、今回の爆発的スタートにつながった。
『イカゲーム』シーズン3の評価は割れている。
海外メディア「ガーディアン」は「残酷な描写は増したが、シーズン1の鋭い資本主義風刺は失われた」と批判し、結末を「信じ難いほど不条理だ」と酷評した。
海外メディア「ワシントン・タイムズ」も「エミー賞を受賞したシリーズならそれに相応しい結末で締めくくるべきだったが、女優ケイト・ブランシェットのカメオで尻すぼみ」と手厳しい評価をした。

一方、レビュー専門の海外メディア「Decider」は「暴力的ながら物語とサブプロットのバランスが取れ、筋の通った結末だった」と評価した。俳優イ・ジョンジェの演技について「ギフンの複雑な内面を的確に表現し緊張感を高めた」と称賛した。
海外メディア「デイリー・ビースト」も「感情的に充実したラスト」と高い評価をした。海外メディア「ザ・タイムズ」は「息をのむ展開」とし、海外メディア「スクリーン・ラント」はRotten Tomatoesの批評家スコアで90%に達したと伝えながら「シーズン2より改善された結末」と伝えた。
海外メディア「SuperHeroHype」も「批評家による評価はシーズン2を超えた」と報じ、「Rotten Tomatoes」は「価値あるフィナーレ」とまとめた。

海外メディア「ラジオ・タイムズ」は「関連性・躍動感・興奮を最後まで維持した」とファン・ドンヒョク監督を称賛し、「ギフンの旅路は予想外の形で幕を閉じる」とした。
ガーディアンの別のレビューは「VIPの陳腐なセリフと動物マスクが没入を阻害」と批判した。海外メディア「The i Paper」のエミリー・ワトキンス氏は「救済を描くには浅薄」とし、海外メディア「バラエティ」は「ギフンの感情導線が曖昧」と評した。
海外メディア「ザ・タイムズ・オブ・インディア」は視聴者の一部がエンディングを「愚か(stupid)」と非難し、政治的なメッセージの疑惑が浮上したことを報道した。海外メディア「The Economic Times」は「シーズン3の第2話が強烈で最初の2つエピソードだけでも衝撃を受けた」と伝えた。

SNSでも議論は白熱している。X(旧Twitter)やRedditでは「ゲーム数が少なく結末が駆け足だ」、「絶望感だけが残る」、「ゲームデザインが最悪だ」、「フロントマンとギフンの対決が期待外れ」といった批判が相次いだ。
一方で「予想外のどんでん返しと感情爆発で強烈に締めくくった」と称賛する声もあった。海外メディア「コライダー」は「シーズン1の原点に回帰しアイデンティティを回復した」と評価した。
海外メディア「フィナンシャル・タイムズ」は「シリーズで最も暗い章」とし、子どもを守るためのギフンの自己犠牲が描かれ「ファンの心が砕けた」と報じた。
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