放送終了を一日前に、自身最高の視聴率を更新し、同時間帯で1位となったtvNドラマがある。

9日に放送されたtvNドラマ『瑞草洞<ソチョドン>』(脚本:イ・スンヒョン/演出:パク・スンウ/企画:CJ ENMスタジオズ/制作:ChorokBaemメディア)第11話では、依頼人たちの話に心を動かされるアン・ジュヒョン(イ・ジョンソク)とカン・ヒジ(ムン・ガヨン)をはじめ、未来に悩むチョ・チャンウォン(カン・ユソク)、ペ・ムンジョン(リュ・ヘヨン)、ハ・サンギ(イム・ソンジェ)の姿が描かれた。
第11話の視聴率は首都圏世帯平均6.6%、最高7.7%を記録し、地上波を含む全チャンネルの同時間帯で1位を獲得した。
全国世帯基準では平均6.4%、最高7.2%を記録し、自身最高記録を更新。ケーブルおよび総合エンターテイメントチャンネルで同時間帯1位を達成した。さらに、tvNのターゲット層である20~49歳男女の視聴率も、首都圏と全国の両方で、全チャンネルの同時間帯で1位を独占した。(ケーブル、IPTV、衛星を含む有料プラットフォーム基準/ニールソンコリア提供)
当日、ジュヒョンはムンジョンと共に不動産訴訟を依頼したパク・マンス(キム・ジョング)の弁護士役を務めた。パク・マンスは、生計のために忙しい地主の代わりとして、戦後に奪われた先祖の土地を取り戻す訴訟を提起した状況にあった。「自分に利益が戻らなくても、誰かがやらなければならない仕事だ」というパク・マンスの言葉は、ジュヒョンに大きな感銘を与えた。

ただ純粋な善意でこの仕事に取り組んでいるというマンスの言葉を信じたジュヒョンは、唯一の証拠である古い土地台帳や各種書類を綿密に検証しながら情熱を燃やした。彼の努力の末、遂にパク・マンスの主張は立証されたが、高齢であったパク・マンスは思いがけずこの世を去ってしまった。そのため、ジュヒョンは苦労して証明した内容をパク・マンスに直接伝えたかったほど、この事件に情熱を注ぎ、その真心と哀惜のタイミングが重なり、苦い思いを増した。
一方、初めて殺人事件の国選弁護を担当したヒジは、認知症の弟を一人介護している最中、末期がんと診断され、最終的に弟を自らの手で送り出さなければならなかったチョン・スンジャ(ソン・ビョンスク)の話を聞き、深い苦悩に陥った。これは、心を固く閉ざしたチョン・スンジャが弁護を拒否したためである。
このため、ヒジは依頼人の話に耳を傾け、その言葉を法廷で代弁することが自分の使命であると語り、チョン・スンジャを説得した。依頼人の傷を癒そうとするヒジの切実な真心に、悲しみに沈んだチョン・スンジャは涙を流しながら本心を明かした。誰もが見過ごしていたチョン・スンジャの物語を法廷で伝えるヒジの落ち着いた表情に、視聴者は心を打たれた。

また、転職と退社、在職の間で迷い続けていたチャンウォンとムンジョンは、より良い選択をするための準備を始めた。チャンウォンは、代表弁護士ソン・ユドク(イ・ソファン)の不当な指示にこれ以上もがかず拒否の意思を示し、「私、もうやめます」と退社を通告し、視聴者に心のすっきり感を与えた。
一方、ムンジョンは、出産後の育児問題に依然として頭を悩ませていた。その中で、出産と育児の福利が充実した会社の社内弁護士のポジションが空いたという先輩からの連絡があり、ムンジョンがどの道を選ぶのかが注目されている。
サンギは、保育園を出たばかりの青年が不当に巻き込まれた不動産訴訟を進める中で、驚くべき事実に気付いた。ロースクール在学中、生計のために助けてくれた奨学財団の理事長が、ビルオーナーのキム・ヒョンミン(ヨム・ヘラン)であったというのだ。予期しなかった場所で思いがけぬ縁に出会ったサンギがどのような反応を示すのか、注目が集まっている。
放送直後、YouTubeには様々な視聴者の反応が殺到した。ある視聴者は「今回の話は本当に胸が締め付けられるようだった。特にヒジ弁護士がスンジャの話を伝えるシーンは、涙をこらえることができなかった」と語った。また別の視聴者は「ジュヒョンという人がこんなにも誠実な弁護士であることを改めて実感した。最後のシーンはあまりにも切なかった」と記し、「チャンウォンの退社宣言で気持ちがすっきりした」との感想や、「ムンジョンがどのような選択をするのか、次回が非常に気になる」というコメントも寄せられた。
サンギとヒョンミンとの縁については、「この設定は次の展開に大きな変数となりそうだ」という期待の声が上がった。全体として、『瑞草洞<ソチョドン>』は単なる法廷ドラマを超えて、人間味あふれる物語と温かい視線を描いていると高く評価されている。
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