今年30周年を迎える釜山国際映画祭(BIFF)が9月17日から10日間、釜山映画の殿堂一帯で開催される。全241本の公式招待作が観客と出会う予定であり、特にNetflixをはじめとするグローバルOTTが製作した話題作が多数ラインナップされ注目を集めている。その中でも最も強烈な視線を集めた作品は台湾シリーズ『レザレクション: 復讐の棘』(The Resurrected)である。

『レザレクション: 復讐の棘』は、愛する娘を失った二人の母親が復讐のため犯罪組織のボスを蘇らせることから始まる物語を描く。設定だけでも衝撃的であり、単なる復讐劇にとどまらず、生と死、正義と罪悪の境界を危うく越える高レベルスリラーだ。中華圏で旺盛に活動するチェン・チョンダオとシュー・ジャオレンが共同演出を務め、アジアを代表する俳優であるスー・チー(舒淇)とリー・シンジェが主演を担い、重厚感を加えた。
公式ポスターもまた強烈だった。Netflix Korea公式アカウントには「私の娘を殺した犯罪者を蘇らせた。第30回釜山国際映画祭オンスクリーン招待作。正義を求める二人の女のスリラー『レザレクション: 復讐の棘』、10月9日Netflix独占配信」という文言と共にポスターが掲載された。投稿直後からSNSやオンラインコミュニティでは「スー・チーなら絶対観る」「予告編だけで鳥肌」「高レベル展開が予感される雰囲気」といった反応が相次ぎ、期待感を示した。

作品の舞台は仮想都市「ベンカ」。娘を失い悲しみに沈む二人の母親は犯罪組織のボスを蘇らせ復讐を実行する。しかし物語が進むにつれ彼女たちの選択は新たな真実に直面させ、怒りと正義の間で苦しい葛藤を呼び起こす。善悪の境界が崩れるストーリーは単なる復讐劇を超え、人間の本性と道徳的問いを投げかける。制作陣が掲げた「復讐と救済に関する最も痛切な問い」というキャッチコピーが誇張でないことを予告する。
主演俳優陣も豪華だ。香港と台湾を代表するスー・チーが作品を牽引し、マレーシア出身の俳優兼歌手リー・シンジエが共演。さらに中国俳優フー・モンボーが冷酷な死刑囚チャン・シーカイ役を務め、緊張感を吹き込む。フー・モンボー演じる人物は二人の母親の復讐ストーリーに火をつける核心的存在であり、強烈な演技が期待される。このキャスティングは『レザレクション: 復讐の棘』が単なる犯罪スリラーではなく、アジアを代表する本格ドラマシリーズであることを証明している。

特に『レザレクション: 復讐の棘』は青少年観覧不可判定を受け「19禁」作品としてさらに話題を集めた。作品のテーマと描写のレベル、そして人間の内面を抉る描写が組み合わさり、早くも「レベルの高いスリラー」という評価を得ている。釜山国際映画祭オンスクリーン部門に招待されたことは作品性を認められた証拠であり、Netflixのアジア戦略が再び成果を上げた事例としても注目される。
一方、今回の釜山国際映画祭には『レザレクション: 復讐の棘』のほかにもNetflix製作作品が多数公式招待された。アカデミー候補作『マリッジ・ストーリー』のノア・バームバック監督による新作『ジェイ・ケリー』、巨匠ギレルモ・デル・トロ監督がメアリー・シェリーの古典SFを再解釈した『フランケンシュタイン』、キャスリン・ビグロー監督が演出しイドリス・エルバとレベッカ・ファーガソンが出演する『ハウス・オブ・ダイナマイト』などが上映される。
今年で第30回を迎える釜山国際映画祭は、昨年より17本増えた241本を披露する。開幕作はパク・チャヌク監督の新作『仕方ない』、閉幕作はコンペ部門「Busan Award」大賞作品がスクリーンを飾る。
まだポスターが公開されただけにもかかわらず、すでに話題の中心となった『レザレクション: 復讐の棘』。公開前から注がれる関心と期待は、本作が単なるNetflixオリジナルシリーズにとどまらず、アジアを超えてグローバルな観客に衝撃を与える高レベルスリラーであることを予告している。10月9日、全世界の視聴者がNetflixで確認することになる『レザレクション: 復讐の棘』の衝撃的な物語が今から気になる。

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