
全世界の映画ファンに愛された米国の著名な映画俳優であり監督、さらには環境活動家でもあったロバート・レッドフォード氏が逝去した。享年89歳。
レッドフォード氏の広報担当者は、16日(現地時間)の声明を通じて、ロバート・レッドフォード氏が米ユタ州山中にある自宅で、愛する人々の見守る中でこの世を去ったと明らかにした。具体的な死因は公表されていない。

レッドフォード氏は『明日に向って撃て!(1969)』や『スティング(1973)』、『愛と哀しみの果て(1985)』など数多くの映画に出演し、ハリウッドを代表するスターとして大きな人気を博した。
俳優としてだけでなく監督としても活躍し、1981年映画『普通の人々』でアカデミー監督賞など計4部門を受賞し、2002年にはアカデミー名誉賞を授与された。
レッドフォード氏は特にサンダンス映画祭を通じて米国の新しい映画芸術を支援し、スティーヴン・ソダーバーグやクエンティン・タランティーノなど若手独立映画作家を発掘した。
さらに、在世中30年間、自然資源防衛協議会の理事として活動するなど環境運動にも特別な愛着を示していた。
一方、レッドフォード氏は2019年の論説で当時のドナルド・トランプ政権を「仮面を被った君主制」に例え、「独裁者のような政府が米国の大切にしている価値を攻撃している」と強く批判した。
さらに、2020年の米大統領選挙では、「トランプ大統領が再任すれば独裁政治への転落がより早まるだろう」として、当時の民主党候補であったジョー・バイデン元大統領を公に支持した。
トランプ大統領は、同日英国国賓訪問のため出国する前に、高故人に関する評価を問う記者らの質問に対し、「彼は偉大であったと考える」と述べ哀悼の意を表した。
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