パク・チャヌク監督の新作『どうしようもない』は9月24日公開を控え、期待作として注目を集めている。第30回釜山国際映画祭のオープニング作品に選ばれ、世界初公開の舞台を持つ。

データコンサルティング企業ピアムアイ(PMI)がアプリテックプラットフォーム『ヘイポル』を通じ、20~50代男女5,000名を対象に実施した「来週最も見たい映画」9月第3週の調査では、『どうしようもない』が16.0%で3週連続1位を記録した。映画振興委員会の映画館入場券統合コンピュータネットワークにおいてもリアルタイムで予約率1位を獲得し、話題性を証明した。
映画は、米国作家ドナルド・E・ウェストレーークの小説『The Ax』を原作としている。25年間勤務した製紙会社で解雇された一家の大黒柱ユ・マンス(イ・ビョンホン扮)が、家族を守るため再就職の戦線に飛び込む物語を描く。
ソン・イェジンは妻ミリ役として7年ぶりにスクリーンに復帰し、イ・ソンミン、ヨム・ヘラン、パク・ヒスンら助演俳優が作品をしっかりと支える。平凡な一家の大黒柱の切迫した選択を辿りながらも、激しい競争構造と家族を取り巻く現実的な重みが鋭く描かれている点が特徴である。パク・チャヌク監督特有のブラックユーモアとアイロニーあふれる演出が、日常のシーンを緊張感あふれるものに変え、劇的な面白さを加えている。

予告編公開後、観客からは「イ・ビョンホンの切迫感がそのまま伝わってくる」「ソン・イェジンの復帰作だから嬉しい」「原作を読んだが、韓国の現実に置き換えた解釈が期待できる」といった反応が寄せられた。「人は四人、席は一つというキャッチコピーが現実的で共感できる」、「一家の大黒柱の重みをどのように解きほぐすのか見たい」との意見もあった。
同じ調査では、『ゾンビ娘』が9.6%で第2位を獲得し、アクション・スポーツ映画『F1/エフワン』が8.1%で第3位にランクイン。それ以外にも『ボス』『フェイス』などが続いた。
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