歌手イ・ソニはデビュー41年目にして電子ダンス音楽DJに変身し、祭りのステージに立ったことで話題となっている。

20日、イ・ソニは、ソウル麻浦区(マポク)の文化備蓄基地で開催されたエレクトロニックミュージックフェスティバル「ウルトラコリア2025」において、「DJ HEE」の名義でDJプレイを披露した。
ウルトラコリア側は公式SNSに、現場の写真とともに「シンガーソングライターの巨匠イ・ソニがウルトラでDJとして初舞台。どの年齢でも新たな挑戦に踏み出すなら、その瞬間こそがピークだ」とのコメントを公開した。
公開された写真と目撃談によると、イ・ソニはブラックの衣装にヘッドフォンと眼鏡を身に着け、ミキシングに集中する姿を見せた。音楽に身を委ねながら手を挙げ、身体を揺らしつつ観客と一体感を共有していた。
現場の反応は熱狂的で、オンライン上でも「イ・ソニがDJだなんて信じがたい」、「これは合成じゃなくて本物?すごい」、「他のステージも見たい」、「公演が本当に楽しかった」など、驚きと応援の声が続いた。彼女は数年前からDJに関心を持ち、継続的に練習してきたと伝えられている。
1964年生まれのイ・ソニは、1984年のMBC『川辺歌謡祭』で大賞を受賞し、歌謡界にデビューした。その後、「J」、「因縁」、「その中であなたに出会い」、「ああ! 昔よ」、「私いつもあなたのことを」、「知りたい」など数多くの名曲で、世代を超えた支持を受けてきた。
過去、イ・ソニは自身が設立したOneエンターテインメントの法人カードを私的に使用した疑いで、2011年から翌年6月までの行為について警察の調査を受けた。これにより、業務上横領罪が適用され、罰金刑の略式命令を受けた。

2023年には、該当法人カードの使用および、前所属事務所であり弟子のイ・スンギが所属していたHOOKエンターテインメントに関連する資金横領疑惑についても調査を受けることがあった。
当時、イ・ソニは声明文を通じて「捜査機関は他の疑惑については問題ないと見ているが、私が経営する法人会社であるOneエンターテインメントの2011年から2022年までの法人カード使用履歴の一部について、業務上の使用証明が困難と判断された」と述べた。
続けて彼女は「40年間、私の歌に慰めと希望を求めてくださった多くのファンの皆様を失望させる結果となってしまい、改めてお詫び申し上げる」と述べ、「今後は歌う歌手として恥ずかしくない生き方をしていく」との意向を示した。
今回の「DJ HEE」としての登場は、長いキャリアを歩む国民的歌手が新たなジャンルに挑戦し、その表現の幅を広げた点で大きな関心を集めている。今後の追加ステージや活動の方向性にも注目が集まる。
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