CJ・ENMが配給した映画の中で歴代最高の海外販売成績を記録した映画が注目を集めている。

パク・チャヌク監督の新作映画『どうしようもない(韓国語原題訳)』が世界の主要映画祭に相次いで公式招待を受けた後、海外公開日程も迅速に確定し、グローバルな興行の可能性を高めている。
特に、公開直後に今年最も多くの観客を動員した『ゾンビになってしまった私の娘』の300,032枚や、上半期の話題作『ミッキー17』の244,159枚をはじめ、2024年の最高興行作とされる『破墓』の232,359枚よりも高い数値で再び1,000万映画が誕生するかに関心が寄せられている。
この映画は、人生に満足感を抱いていた会社員の「マンス」が突然解雇された後、家族と住まいを守るため、再就職という厳しい現実に直面しながら繰り広げられる物語が描かれている。俳優のイ・ビョンホンが主演を務め、パク・チャヌク監督が長い間構想してきた作品として知られ、期待を集めた。
『どうしようもない(韓国語原題訳)』は、すでに世界各地で注目を浴びている。9月26日に開幕した第63回ニューヨーク映画祭には、パク・チャヌク監督とイ・ビョンホンが出席することが確定しており、10月9日には公式上映とともに観客との対話(Q&A)が予定されている。さらに、10月8日から19日まで開催される第69回ロンドン国際映画祭にも公式招待され、パク・チャヌク監督とイ・ビョンホンが10月15日にレッドカーペットおよび上映イベントに参加する予定だ。

また、10月29日から11月5日まで開催される第12回マイアミ国際映画祭では、『どうしようもない(韓国語原題訳)』が開幕作に選ばれ、映画祭の幕を開ける。特に、パク・チャヌク監督は今回のマイアミ映画祭で、映画界に大きく貢献した人物に贈られる「プレシャス・ジェムズ・マスター・アワード(PreciousGemsMasterAward)」を受賞する予定であり、全世界の映画関係者の注目が集まっている。
海外公開日程も続々と発表されている。この映画はすでに全世界200以上の国で先行販売され、公開前に製作費以上の収益を上げた。CJ・ENMが配給した映画の中で、歴代最高の海外販売成績を記録したとされている。日程は、9月26日にモンゴルでの公開を皮切りに、10月1日にインドネシア、10月9日に台湾、10月23日にマレーシアとシンガポール、11月6日にフィリピン、11月12日に東欧、12月4日にロシアおよびCIS地域、12月25日に北米の順であり、2026年には更なる追加国での公開が予定されている。
このような動向は、単なる興行の可能性以上の意味を持つ。韓国映画特有の叙事と感情表現、そしてパク・チャヌク監督の精緻な演出力が、再び全世界の観客に通じることを証明したと言える。
この映画は、海外試写直後から高評価を得ている。YouTubeにアップロードされた公式予告や映画祭現場の映像に対するコメントには、実際の観客からの評価が続いている。ある海外の観客は「パク・チャヌク監督の作品は、常に人間の感情を洗練されたフレームに収める。今回はさらに現実的で深い」と評価し、別のユーザーは「イ・ビョンホンの演技が驚くほど細やかで、彼の置かれた現実に感情移入せざるを得なかった」と述べた。さらに、「予告だけでも胸が詰まる」「これは単なる社会ドラマではなく、誰もが経験しうる人生の亀裂に関する物語だ」「海外でこの映画を先行して見ることができるなんて信じられない」という反応も多かった。韓国内の観客の間では「パク・チャヌク監督が作った最も温かい映画かもしれない」「韓国の現実をこれほど繊細で品格ある形で描いた作品は稀だ」という意見が目立っている。
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