米国のポップスター、ビリー・アイリッシュが公演中に観客の手に引き寄せられ、転倒しそうになる危険な状況が発生した。

10日(現地時間)、米NBC放送など現地メディアによると、アイリッシュは前日マイアミのカセヤ・センターで行われたコンサートで、ステージ前のファンとハイタッチをしている最中に観客の手に掴まれ、バランスを崩した。
この日の公演は、アイリッシュのワールドツアー『HIT ME HARD AND SOFT』北米日程の始まりを告げるもので、会場は観客の熱気に包まれていた。アイリッシュはステージから降り、バリケード近くで最前列にいたファンとハイタッチを交わして交流している最中、一部の観客がバリケード越しに手を強く引っ張り、アイリッシュがバリケードごと倒れる事態が演出された。
その瞬間、現場は混乱の危機に陥ったが、警備員が即座に介入し、観客を後方へ押し戻して状況を収拾した。アイリッシュは冷静に体を起こすと、ファンと再びハイタッチを交わし、何事もなかったかのように公演を続けた。
事故後、問題行動を起こした観客は現場から退場処分となり、アイリッシュが倒れるシーンはSNSを通じて迅速に拡散された。
Z世代を代表するアイコン、ビリー・アイリッシュ
ビリー・アイリッシュは2001年、米ロサンゼルスで生まれたシンガーソングライターである。彼女は2015年、兄フィニアスが制作した楽曲「Ocean Eyes」をサウンドクラウドに公開し、一躍注目を浴びた。
たった一曲で爆発的な注目を集め、インタスコープ・レコードと契約。2019年に発表したデビューアルバム『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』によって世界的なスターへと躍り出た。このアルバムはグラミー賞において「今年のアルバム」や「新人賞」など主要4部門を制覇し、最年少受賞者という記録を樹立した。
ビリー・アイリッシュは、そのダークで実験的なサウンド、囁くようなボーカル、そして独創的なファッションセンスにより、Z世代を代表するアイコンとしての地位を確固たるものにした。その後、2021年に「Happier Than Ever」、2024年に「HIT ME HARD AND SOFT」まで連続して成功を収め、シンガーソングライターとしてのアイデンティティと芸術性をさらに高めた。
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