JTBCの新しい土曜ドラマ『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』は、前作『100番の思い出』が最終回で8.1%(全国基準、ニールセンコリア提供)という自己最高視聴率を記録し完結したことから、その興行バトンをしっかりと受け継いでいる。『100番の思い出』の完結を受け、続編である『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』への期待が高まっている。特に俳優リュ・スンリョンの出演発表とともに公開された制作陣、原作、そしてキャラクターのリアリティが、早期の興行兆しを生み出している。

25日に初放送を開始する『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』は、入社25年目にして、会社と家庭のために青春を捧げた一人の男性が、ある朝、すべてを失いながらも自分を再発見していく過程を描いている。主人公のキム・ナクスを演じるリュ・スンリョンは、本作の核心テーマである自己回復と世代の自画像について率直に語った。
リュ・スンリョンは「このドラマは非常にリアルな物語だ。現代を生きる僕たち多くの人々が、それぞれの場所で耐えながら生きている姿を、ありのままに描いているため、視聴者が自分自身を重ね合わせられると思う」と述べた。
また「キム・ナクスというキャラクターは、職場でも、隣人や家族の中にも存在する、どこか親しみを感じる人物だ。無愛想で頑固に見えても、家族への愛情と自身の信念をしっかり持っているため、憎もうにも憎めない人間味溢れるキャラクターだ」と付け加えた。

リュ・スンリョンは、キム・ナクス役を演じるにあたり、台本に込められた真心を最も重視した。彼は「キャラクターが進むべき道は結局台本の中にある。キム・ナクスがどのような人物で、どんな感情を経験するのかを理解するために、台本を何度も読み返した」と説明した。
さらに「現場では監督や共演者、制作陣と常に意見を交わしながら、各シーンの感情の流れを細かく調整した。キム・ナクスが経験する混乱、後悔、そしてかすかな回復の感情を誠実に表現することに集中した」と語った。
この過程でリュ・スンリョンは、中年男性が抱える重みや現実的な悩みを誇張せずに伝えることの重要性を強調した。リュ・スンリョンは「このドラマは大きな事件よりも、小さな日常の中での崩壊と回復を描く作品だ。そうした感情の振れ幅を自然に表現するのが、僕の役割だと思った」と述べた。

リュ・スンリョンはさらに「この時代の『キム部長』たちにぜひ伝えたい言葉がある」とし、「働くときも素敵に、休むときも素敵に生きてほしい。自分をあまり追い詰めず、自分自身にプレゼントを与えるような人生を歩んでほしい」と語った。
『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』は、同名のウェブ小説を原作としている。職場人の生活と悩みを細かに描いたこの作品は、NAVER WEBTOONでも連載され、累計閲覧数は数百万回を記録した。原作の人気を背景にしたドラマ化は、制作段階から話題を呼び、JTBCはこれを現代の職場人の肖像を描いたリアリティドラマと位置付けている。
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